アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

2018年初戦は劇的ドロー

面白い試合でした。

インテリスタにとってはそうでないかもしれませんが。

良いスタートを切ったとまでは言えませんが、少なくとも半シーズンで到達したかったレベルまでは確実に手が届いていると言えると思います。

これは具体的に、途中出場選手の使い方や格上相手の戦い方、基本となる攻めの形、後者の連携などを指します。

この全てがインテル戦に出てたと思うので、新生フィオレンティーナを知りたい人はこの試合を観ればいいと思います。

それくらい良さも悪さも出てました。

 

まずは例の如く採点から。

 

スポルティエッロ 6.0

失点は一度防いだが、弾く先までコントロールする余裕はなかった。この試合で見せ場はそれほどなかったが、必要なシュートストップはしっかり行い、パスの精度も上がってきた。

 

アストーリ 6.5

試合の流れの中で相手FWに仕事をさせなかった。ミラン戦から調子を落とさず、ラインコントロールも難なくこなした。頼れるキャプテンの背中である。

 

ペッセッラ 6.0

アストーリと共に守備に奮闘した。対人の強さは流石である。買取は確定と言っていい。サビッチ以来のCBの逸材である。

 

ビラーギ 6.5

守備は前半カンセロに突破されるシーンに不安をおぼえたが、攻撃面で大車輪の活躍をみせた。何度も精確なクロスでインテル守備陣を脅かし、可能性を十分に感じさせるFKも披露した。あれを止められるのはセリエにおいて、ドンナルンマ、ハンダノビッチ、アリソンくらいだろう。

 

ロウリーニ 6.5

インテル攻撃陣の最大の脅威の一つ、ペリシッチにほとんど仕事をさせなかった。前半30分ごろに一度裏を取られることはあったが、それ以外で怖いシーンはなかった。後半からは攻撃参加も見せ、十分すぎる活躍だった。

 

バデリ 6.0

後半にゴール前で決定的なシーンがあったが、苦手なヘディングでは残念ながら足元のように上手くコントロールできなかった。しかし組み立てには確実に関与し、ヴィオラのバランスの基盤となった。

 

ベナッシ 5.5

効果的な縦パスやクロスはいくつか出たが、他の選手ほど組み立てに関与するでもなく、自らゴールに迫るシーンもなかった。及第点には物足りない。

 

ヴェレトゥ 6.0

攻守に動き回り、格上相手のゲーム支配の大きな役割を果たした。キックの精度は高く、相手ゴールにも果敢に迫った。相手の得点に繋がるFKの引き金となったファールを犯したが、あれはカンセロが一枚上手だったという他ない。

 

テレオー 5.5

前線で動き回り、ボールの受け手役となった。前半でキエーザからの決定的なグラウンダーのクロスを枠に飛ばせなかったのは悔やまれるところ。自慢のテクニックはインテルの堅い守備を切り裂くことはなかった。

 

キエーザ 7.0

信じられないポテンシャルの持ち主である。後半笛が鳴るまで全力疾走とドリブル、カットインシュートを繰り返した。特に後半のほとんどはヴィオラの攻撃の全てだった。分かっていても止められないスピードとシュートはイタリアの宝石である。

 

シメオネ 7.0

後半はあまり存在感を示せなかったが、前半はキエーザとともにヴィオラの攻撃を牽引した。後半ロスタイムには同点ゴールという形でこの試合最高の仕事をやってのけた。これは贔屓目かもしれないが、ヘディングの技術はセリエAでNo.1かもしれない。

 

エイセリック 6.5

キックやテクニックで少しずつ強みが出てきた。最後のシメオネへのアシストは値千金の大仕事である。先発で見てみたいと思わせるプレーだった。

 

ババカル 6.5

途中出場で確実に爪痕を残した。回ってきたボールで確実にゴールに迫り、驚きのオーバーヘッドシュートもみせた。シメオネほど組み立てに関与できないが、ゴールに迫る強さを持っているのは確かである。控えにいてくれるのは心強い。

 

ジウ・ディアス

出場時間が短すぎるため採点不可

 

 

全体的に良い採点になったと思います。

良いプレーが多かったので。

及第点以下のベナッシやテレオーも悪いことはなかったです。

 

ここから試合内容に関するコメントです。

いつになくキエーザが積極的な試合でした。

個人的にはキエーザはこれくらいでいいと思います。

しかし、後半の決め所がキエーザ一本頼みなのはチームとして気になるところでした。

キエーザがキレッキレだったので良かったですが、オプションが欲しいなというところ。

両サイドからしっかりクロスが飛んでたのは良かったですね。

そこで気になるのが、ババカルあまりヘディング使おうとしなくないですか?

足元の技術がある選手だからこそだと思うのですが、今のサイドから高い精度でクロスを飛ばせる選手が多いチームで頭で合わせられないのは勿体ないです。

一方でシメオネアーリークロスを合わせるの上手すぎないですか?

採点にも書きましたが、ここはセリエAでトップクラスだと思います。

 

失点シーンについてはイカルディでなくカンセロにやられた失点だと思ってます。

理由は二点で、一点目はヴェレトゥにイエローを与えて絶好の位置でFKを得る絶妙のプレーだったから。

二点目は僕が世界で最も嫌いなストライカーの一人がマウロ・イカルディだからです。笑

この試合でイカルディが仕事をしたのは得点シーンくらいのものでした。

ワンチャンスをものにするのは流石ですが、僕が最も驚いたのは昨シーズンまでウチでプレーしてた司令塔です。

バレロ、ほんと上手いですね。

インテルの攻撃の全てがバレロを経由してましたし、彼がボールを奪われるシーンは観ていた限りありませんでした。

また、一対一の守備も申し分なく、運動量もベテランのそれとは思えません。

こんなレベルの選手が大きなチーム愛を表明していたにも関わらず放出してしまったのは惜しいとしか言えません。

ただ、バレロがいたころのフィオレンティーナは戦術バレロと言っていいほどバレロ頼みのサッカーでしたが、インテルもそうなりつつあるのではと少し感じました。

つまり、バレロ封じができれば大きなアドバンテージになるということです。

ヴィオラの選手に彼を封じられるほどポジショニングや守備の上手い選手はいないので実現はしませんが。

あくまで想像の話であり、この試合を観た限りの印象なので、あまり本気にしないでください。笑

 

勝てる試合だったと思いますが、負ける試合を引き分けに持ち込んだとも言えます。

後半最後のところでドローに持ち込めるのはとても大きいです。

そろそろ上位陣相手に勝ち点3とりたいですね。

できればその相手はユヴェントスがいいです。

 

メルカートに関してもニースのコジエッロの名前が噂に出てるのが個人的な期待どころですかね。

小柄ながらテクニックのある選手で、細かなパスにもセンスの光る逸材です。

バデリとは少しタイプは異なりますかね。

どちらかと言えばバレロやマティに近いかな。

技巧派という語が似合う選手の印象です。

観たことあるのは数回程度なのでどこまで合ってるのかは微妙です。話半分に聞いてください。笑

 

とにかく、期待の持てる試合だったことに違いありません。

次節はアウェーで好調サンプドリア戦ですかね。

ここの結果で後半戦の流れが大きく左右されると言っていいほど、両者にとって大きな試合になると思います。

是非、勝ち点3持って帰りたいですね。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。