難敵SPAL
始まったばかりのセリエAで不気味なスタートダッシュを決めたクラブが3つあります。
1つは我らがフィオレンティーナ。
キエーヴォ相手の6得点は、過去数シーズン得点力不足が悩みのタネだったヴィオラの革命を予期させるに十分なものでした。
補強も珍しく他クラブの関心を引くビッグネームで、今季加入したピアツァ、ミララス、ジェルソンは欧州サッカーを知る者なら一度は耳にしたことのある名でしょう。
しかし、ナポリ戦に敗れてサンプ戦をドローで終えたことで、早くも地力が問われるところとなりそうです。
逆に言えば、9,10月を乗り切れば目標順位が具体的になってくるということです。
2つ目はサッスオーロ。
リーグ3戦無敗同士で迎えた第4節のユーヴェ戦では、CR7と言う名の大砲によって撃沈しましたが、それでもアウェーで2-1は立派な結果です。
何よりそこで崩れずに次のエンポリ戦を3-1で勝ち切ったことは賞賛に値するでしょう。
ローマやインテルといったクラブが開始早々で躓いている今季、台風の目となり得る存在です。
そして3つ目こそ我らの次なる相手、SPALです。
昨季、降格候補筆頭であったにも関わらずに見事残留を果たすと、今季は第4節を終えた時点でまさかの2位につけています。
注目すべきはその守備で、ここまでリーグ戦わずか1失点の堅守を見せています。
アウェーでトリノにウノゼロで敗れてしまいましたが、次のアタランタ戦では2-0の快勝。
ホームで抜群の強さを発揮しています。
クラブの規模的にもゴール前をガチガチに堅めてカウンターというのが最も簡単な戦い方だと思いますが、ここ4試合の統計を見ると、どうやらそう言うわけでもなさそうなのが厄介です。
支配率は敗れたトリノ戦でも48%とほとんど五分五分。
シュート数は10本でトリノと同数。
決定機こそ作れていないものの、CKの本数やエリア内シュートの本数はトリノを上回っています。
つまり、格上を相手にしても自分たちのゲームを展開してくるチームだということです。
なるほどアウェーでやり辛い相手と言うわけですね。
ただ、今回の会場は聖地アルテミオ・フランキ。
好調のペターニャやアンテヌッチ相手でもゴールを許すわけにはいきません。
ちなみに過去の戦績は2戦2分け。
まだ決着のついてない相手です。
地味に思えるカードが徐々に面白くなってきませんか?
あと、もう一つ付け足しておくと、現在デ・ゼルビやディ・フランチェスコらと並んで注目されているSPALのレオナルド・センプリチ監督は2011年から2014年までヴィオラのU19のチームを指揮していたそう。
つまりは2014年にSPALの監督になる前はヴィオラユースの監督だったわけです。
ちなみに当時の戦績は103戦66勝20敗17分け。
平均ポイントは2.09。
十分すぎますね。
というわけで、そんな難敵SPALをホームで攻略できるかどうか。
まぁ難敵と言えども戦力的にみれば難なく勝っておきたい相手ではあります。
ヴィオラの先発予想はサンプ戦に引き続きLWGにピアツァが入ってます。
右にはミララスが入ってますね。
もし実現したら常に全力ダッシュのキエーザを休ませられる布陣になります。
ミララス&ピアツァの新戦力の得点が見たい。
前節のハイライトを観たらビラーギ→シメオネのラインにも期待してしまいますね。
SPAL戦からはインテル→アタランタ→ラツィオと、強豪との連戦になるので、ここでしっかり勝って勢い付けたいです。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。