アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

久々の選手採点〜ボローニャ戦〜

やっと、やっと、勝ち点3です。

正直内容はあまり褒められたものではありませんし、ナポリ戦やインテル戦と比較すればつまらない。

でも待ちわびた勝利です。

改善点ばかりではありましたが、ポジティブな点もありました。

採点後、振り返って見たいと思います。

 

スポルティエッロ 5.5

セービングスキルの高さは見せたものの、その他のスキルに不安。失点はスポルティエッロのポジショニングと注意の問題だろう。足元の技術も心許ない。GKはセービングだけではない。

 

ミレンコビッチ 6.0

ペッセッラが出場停止のため急遽スタメンが決まったが、現状やれることはやったと評価したい。パフォーマンスはペッセッラに遠く及ばず、まだスタメンを奪えるレベルではないが、それでもAチームで戦えることは分かった。焦らず成長して欲しい。

 

アストリ 7.0

アストリがいなければこの試合は3-2で敗北だったと思う。守備をまとめられてはいなかったが、個人としてよく守り、流れの中での失点を許さなかった。

 

ロウリーニ 5.0

いつもの高い守備力はこの試合ではあまり見られず、むしろ狙われていた。攻守ともにインパクトは残せず。前半での交代は妥当だろう。

 

ビラーギ 5.5

守備では左サイドから何度か突破を許し、攻撃は何度かアーリークロスを飛ばした程度である。いつも通りといえばいつも通りだが、相手のクオリティを考えればこれでは問題だろう。及第点はあげられないだろう。

 

ベナッシ 6.0

シュートもパスもいつも以上だった。もっと絡んで欲しいという物足りなさはあるが、攻撃において効果的な選手の一人になったと言える。

 

バデリ 6.5

中央でボールを捌きつつ、後半にはキエーザの得点をアシストする見事なスルーパスを出した。中盤で最も高いクオリティを示したと言える。やはり手放すには惜しい。

 

ヴェレトゥ 6.0

ボールを扱うシーンにおいてはベナッシやバデリほどのインパクトはなかったが、運動量でそれを補った。ファールを犯してでも中盤のところで止められるかどうかは守備の弱いヴィオラにとって重要だ。ここは評価に値する。コーナーキックからの得点は見事。

 

キエーザ 6.5

ドリブルの技術はチーム1と言っていい。得点シーンは落ち着いており、完璧な飛び出しとシュートであった。キエーザにしか決められない点だっただろう。チームの未来である。

 

ジウ・ディアス 6.5

将来性ある若手は簡単にパスに逃げない。リスクを冒して勝負するキレのあるドリブルはうまく決まらなくとも相手にとってはやりづらいだろう。まだまだ未熟な部分はあれど、控え組の中では現状最も期待出来そうだ。決定的なシーンを逃したが、あれは決めるべきだった。

 

シメオネ 5.0

ババカル移籍の不安は払拭できなかった。ほとんどチャンスが回ってこなかったのにはシメオネ側に理由がある。キエーザの飛び出しを参考に、もっとグラウンダーのスルーパスを受ける動きが欲しい。

 

ガスパル 5.5

ロウリーニよりマシだったが、マシだったという程度。持ち味の運動量からくる超積極的な攻撃参加は見られず、一対一の守備で粘りを見せたが、やはり期待したプレーはピッチになかった。

 

ファルチネッリ 5.5

ヴィオラで鮮烈なデビューは飾れなかった。攻撃には絡めず、見せ場は残念ながらほとんどなかった。まだ来たばかりのうちから連携云々は求められないため、評価は5.5に留める。

 

ウーゴ

出場時間が短いため採点不可。

 

 

採点は久々の勝利ということもあり若干甘めになっているのと、選手個々としてはこの採点でもチーム全体としての出来は及第点以下であることは前提として記しておきたいと思います。

この試合は選手個々の能力でボローニャを上回ったための勝利です。

チームとしての完成度はボローニャの方が上で、失点が1で済んだのは相手攻撃陣のクオリティの問題です。

 

最も重要なのは結果であるため、 勝ち点3をしっかり持ち帰ったことに関しては評価したいと思います。

しかし僕はまだやれると思ってるので、さらに高いものを求めたい。

守備はペッセッラ不在の中、ミレンコビッチはよくやったと思います。

プレーを見ていたら、4バックならミレンコビッチ、3バックならウーゴという印象を持ちますね。

まだ数試合しか見てないのでファーストインプレッションでしかないですが。

 

リアルタイムでコーナーキックからの直接得点を見たのは初めてだったので、そこに関してはなんだか得した気分です。笑

同時に失点も見てしまいましたが。

中身に関して言えば、やはり連携面が酷いですね。

直近のモンテッラやソウザのような、観ていてワクワクする感じがない。

なんかこう形容すると少年漫画の主人公の語彙になっちゃうんですが、多分一番伝わりやすいと思いますし、試合を観ていた方であれば同じ感想を抱くと思いますので。

 

勿論前監督のようなポゼッション重視のサッカーではなくなっており、どちらかといえば少ないパスで前に持っていく速攻主体のサッカーになってきているため、前監督と同じものを求めるのは間違っています。

しかし、この試合でスピードを感じたのはディアスとキエーザのみでした。

だからこそ、僕はこの試合でディアスを最も評価したいと思います。

ビラーギのアーリークロスシメオネの抜け出しは速攻や、それに付随するサイド攻撃の大きな特徴です。

今のサッカーはカリニッチでは出来ないでしょう。

しかし、メンバーの大幅な変更があったにも関わらず、以前のポゼッションと今の速攻サイドの間で揺れ動いているように見えるのは僕だけでしょうか?

今の中途半端な感じはそこに原因があるのではと思います。

 

さて、前試合で痛いほど露呈したザル守備ですが、今回ヴィオラがここの改善策として使ったのは至極単純な戦略です。

説明するまでもありません。

それは、「人数を増やす」です。

ペナルティエリア付近にめちゃめちゃ人数かけてスペースを消すというなんとも単純な戦略とも言えぬ戦略ですが、まず間違いなくこの先これでは戦えません。

しかし、たった一週間でシステマチックな守備組織を構築するのはどう考えても不可能です。

なので、まぁ、何かしら手を打ったということだけ評価します。

ここからもっと攻守ともにチームとしての完成度を上げていかないと最終順位は間違いなく2桁になるでしょう。

守備はボールウォッチャーになりがちで二人目三人目の動きについていけないので、まずはここを改善したいですね。

 

ファルチネッリはまだ来たばかりで全然見せ場もなかったので、とりあえずまだ言及するのは避けます。

ババカルもファルチネッリも活躍して、結果的にwin-winな取引になったら良いですね。

 

とにかくやっと勝ち点3です。

まだまだポジティブな要素よりはるかにネガティブな要素の方が多い状態ですが、キエーザの見事な勝ち越しゴールも見られましたし、次の試合も勝利を期待したいと思います。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。