アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

vsウディネーゼ 採点

残留争い以上、EL争い未満。

それが、ウディネーゼジェノアのセリエでの立ち位置だと思います。

悪いシーズンは下手したら降格という状況に陥り、良いシーズンは1桁順位でのフィニッシュを狙える。

おそらく僕らにとっての彼らとの試合が、ユーヴェナポリにとってのヴィオラアタランタ戦なんだと思います。

油断したら食われる。

ウディネーゼとは、そんな相手です。

 

大勝したキエーヴォ戦とスタメンは変わらず。

なかなか上手く機能しなかったキエーヴォ戦の前半と比べるとチームは嘘のように改善されており、リスクマネージメントが徹底されていてウディネーゼの反撃を許さないゲームメイクが出来ていました。

一方のウディネーゼは前節爆発したヴィオラ攻撃陣を完全にシャットする堅守。

特にキエーザ相手には常に3人が守備に入って自由を与えませんでした。

真ん中のシメオネにもなかなかボールが渡らず、ヴィオラはDFとエジミウソンジェルソンでボールを回すばかりでなかなか良い形を作ることが出来ませんでした。

 

格下相手の堅守からどう点を取るか、というのが僕ら中堅クラブの大きな課題の一つです。

勝ち点3を取りたい相手から1しか取れないのは2ポイントのマイナスになるので、難敵と言えども勝ちに行きたい。

3節にして、昨季完成させたチームとしての真価が問われる試合だったと思います。

 

ウディネーゼの堅守はガツガツくるというよりも、とにかく崩されないバランスの良さが光っていて、スタミナ切れを狙えるような様子ではありませんでした。

崩せない砦を崩すには、弾切れ狙いよりも絶え間のない攻撃による翻弄を選択します。

結果としてはこれが正解。

キエーザ、ピアツァ、シメオネのトリデンテは翻弄。

本命はセリエAの暫定得点王です。

 

後半73分、相手のCKをDFが弾き返し、それをフリーで受けたキエーザがボールを運びます。

それを見たピアツァが前線奥から左に向かって敵を引きつけ、注意の薄くなった右の裏を抜けたのがベナッシ。

これを見逃さなかったキエーザが抜群のタイミングで柔らかい裏への縦パスを送り、ベナッシがダイレクトでそれをゴールに叩き込んで決勝点。

この試合でヴィオラ相手に有効な攻め手を欠いていたウディネーゼにとってはこれがホイッスル。

1-0

僕らの勝ちです。

 

開幕2連勝。

1試合未消化で暫定3位。

これ以上ない結果ですね。

文句のつけようがない。

何度だって言いますが、今季のヴィオラは強いです。

 

 

採点です。

 

ラフォン 6.0

足元の技術はモダンなサッカーにピッタリだ。サイドからの難しいボールをパンチングに逃げずにキャッチする頼もしさもある。補強は大当たり。怪我が心配だ。

 

ペッセッラ 6.5

ウディネーゼも堅守ではあったが、ウディネーゼにとってはヴィオラも堅守であったと思う。この試合も守備陣を統率する勇敢な戦士であった。

 

ウーゴ 6.5

足元の不安はあれど、この試合の守備はかなり効いていた。後半の完璧なスライディングはまさにその代表例で、気合いが入っているのが分かるパフォーマンスだった。

 

ミレンコビッチ 6.0

守備に関しては特に文句はないが、前でのパスミスが目立った。また、繋ぎの部分が得意でないため、この試合ではミレンコビッチのところに集めさせられていたように見えた。ここは伸び代である。

 

ビラーギ 6.5

前節の前半が嘘のようだ。安定したパフォーマンスで攻守に貢献した。決定機を外してしまったのが残念である。キックは得意分野なだけに、正確なミドルを撃てるになるとまた一つヴィオラの武器になる。

 

エジミウソン 7.0

ヴェレトゥをベンチに追いやるのではないかという活躍っぷりである。ウディネーゼの攻撃を許さなかったのは間違いなくエジミウソンの貢献だ。これで組み立てにも関与できるのだから脱帽である。

 

ジェルソン 6.0

前節の迫力はなかった。ウディネーゼの堅守を破る縦パスや突破、ミドルを期待したが、どれも不発に終わった。ただ、中盤制圧に貢献したのは間違いないので及第点である。

 

ベナッシ 7.0

前半からゴールに迫ってはいたが、まさか試合を決める一撃を放つとは思いもしなかった。ポジショニングの良さが抜群で、常にゴールを狙える頼もしさがある。

 

キエーザ 7.0

前半頭こそ相手の守備に苦しんだが、それだけである。ドリブルで見せた3人抜きの中央突破は速さと巧さに加えて強さを身につけてきた証拠だろう。末恐ろしい才能である。

 

エイセリック 6.0

今日の前半のプレーなら悪くない。決定機を演出するパスも守備の貢献もしっかりあった。ただ、ゴールに迫れるかというとWGとしてはそこが物足りない。もう一皮剥ければ化ける。

 

シメオネ 6.0

ゴールに迫ることはできなかったが、常にそこに向かう姿勢は十分脅威である。強みであったフィジカルに加えて、足元の巧さも身につけてきており、この試合でもそういった場面が何度か見られた。次はゴールが観たい。

 

ドラゴフスキ 6.0

ラフォンからゴールマウスを引き継ぎ、最後まで守りきった。途中出場でこれは決して簡単なことではない。よくやってくれた。

 

ピアツァ 6.0

ボールを持てば可能性は大いに感じる。軽やかなボールタッチで相手を翻弄した。ベナッシのゴールもピアツァあってこそだ。あとは守備に走れるようになってもらいたい。

 

ダボ

出場時間が短すぎるため、採点不可。

 

 

ここから先を書くにあたって、まずドラゴフスキを賞賛したいと思います。

ビッグセーブはなかったかもしれませんが、十分です。

僕はGKの途中出場ほど難しいものはないと思っていて、それを無失点という最高の結果でやってのけたことは評価されなければならないと思います。

正直、ラフォンからポジションを奪うのは難しいでしょう。

でも、一度ゴールマウスに立ったら僕はその選手を信じると決めています。

 

あと2名言及して終えましょう。

 

まずはキエーザ

あれはもう化け物です。

ソウザの元でWBとして出場していた時はまだ体が出来ていない状態で、フィジカル的な弱さがありました。

しかしこの試合を観たら誰もそうは思わないでしょう。

食らいついてくる相手の守備にも並外れたボディバランスで簡単に倒されずに突破していく様は圧巻の一言です。

僕はセリエAで最も優れたWGだと思ってます。

異論は認めますが聞きません。

 

2人目はエジミウソン・フェルナンデス

今季の大当たり補強1号認定です。

守備と組み立てをこのクオリティで出来る選手はなかなか獲得できません。

まさかメルカート最後に獲得した選手がすぐにここまでハマるとは思ってませんでした。

ヴェレトゥもうかうかしてられません。

ダボも決して悪くないですし、個性的なプレースタイルは魅力です。

中盤ではアゴールが少し遅れをとっているような感じですかね。

クオリティはある選手なので、戦力外では全くありませんが。

ここ2試合でのエジミウソンがかなり良かったので、格上相手にもこのプレーが出来るかどうかでヴィオラの最終順位にもかなり影響を与えそうです。

ちなみに僕は今季もスクデット狙ってます。

 

全体的に気持ちの入ったプレーが多く見られる試合でした。

良い形でゲームに臨めていると思います。

チームの雰囲気も良さそうですし、何よりプレーに自信を感じます。

 

次はいよいよ格上ナポリとアウェーで対戦です。

若いチームということもあってアウェーゲームは心配ですが、引き分け狙いじゃなく勝ち点3持ち帰るつもりで応援したいと思います。

ラクル・ヴィオラと呼ばれるシーズンにしてやりましょう。

どうでもいいですが、ラクル・ヴィオラってなんだか児童向けアニメにマニア要素を加えた深夜アニメのタイトルっぽいですね。

いまいちピンときませんか。

そうですか。

じゃあいいです。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。