アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

vs SPAL 採点

完璧なゲームとはこういう試合のことを言う。

前記事で触れたように、SPALは決して弱いチームでなく、簡単な相手ではありません。

でも、90分間のほとんどをヴィオラがコントロールし、終わってみれば3-0の快勝です。

今のヴィオラを相手にしたいチームなんておそらくないでしょう。

僕らは王者ユヴェントスの喉元にも届き得る矛になる。

 

採点です。

 

ラフォン 6.5

数は少なかったが、失点してもおかしくないシュートを確実にセービングしてみせた。そういった場面で落ち着いて見ていられるのは昨季と大きな違いである。

 

ペッセッラ 6.0

ここ数試合、剥がされる場面がちょこちょこ出てきたように思うが、読みの鋭さとカバーリングは依然としてヴィオラ守備陣の大きな武器である。

 

ウーゴ 6.5

ペッセッラの隣で確実に成長している。今日、ここで止めてくれ!という場面を止めたのはほとんどウーゴだったように思う。出場機会を得て試合勘が養われている証拠である。

 

ビラーギ 5.5

前半のみの出場。攻撃参加のタイミングは相変わらず抜群だが、守備が軽すぎる。重心を前に置くにしても、縦を抜かれ過ぎていて、ビラーギの後ろが敵の安全地帯になってしまっていた。

 

ミレンコビッチ 7.0

打点、威力、共に文句なしのヘディングシュートで2点目を記録した。その後もセットプレーでSPAL守備陣を脅かし、守備では堅実な強さを見せた。

 

ジェルソン 7.0

得点こそなかったが、最高のパフォーマンスだった。攻撃では敵にボールを奪われることなく起点として最大限に機能し、守備では素早いプレッシングで中盤を確実に支配した。

 

ヴェレトゥ 7.0

プレーの安定感や視野が昨季よりもさらに良くなっている。パスの成功率はチーム内トップの95.7%を記録しており、攻守に走れる姿勢はそのままに組み立てのスキルが身についてきたと言えそうだ。

 

ベナッシ 6.0

所謂いつものベナッシである。悪いわけではないけれど、特別評価する点もない。ポジショニングが他の選手とかぶっていたのは少し気になった。

 

ピアツァ 6.5

1G1Aは立派な結果である。ただ、その他の場面はイマイチ目立たず。攻撃に加わると存在感は十分あるので、あとはポジショニングとハードワークである。

 

キエーザ 7.5

攻守常に全力。若手の手本である。素晴らしいテクニックとスピードで、プロビンチャキエーザを止められるDFはいない。今季はそれに加えて得点という結果も期待できそうだ。

 

シメオネ 6.5

今日の快勝はシメオネ無しではあり得ない。前線で動き回って相手守備陣を翻弄し、それによって前線が活性化されている。今のヴィオラに最も必要な選手である。

 

ハンツコ 6.5

期待以上のパフォーマンスで、エジミウソンやジェルソンらに続く驚きとなった。攻守の安定感は若手のそれとは思えず、周りとの連携も良さそうだ。今後に期待である。

 

ミララス 6.5

スタメンで見たいと思わせるプレーだった。30歳とは思えぬキレとベテランの経験が一つ一つのプレーから伝わってくる。ミララスを控えに置けるというのはこのチーム最大の贅沢である。

 

エイセリック

出場時間が短すぎるため採点不可

 

 

全員言及したいくらい素晴らしいプレーの連続でしたが、キリがないのである程度絞って書いていこうと思います。

 

まずはミレンコビッチ

初戦の見事なミドルに次いで、反則級の高さから繰り出されるヘディングシュートは相手GKも為す術無しでした。

驚いたのはRSBとして攻撃参加がかなり形になっていたことで、これまでの守備専門的なパフォーマンスから高い攻撃力を活かしたプレーが垣間見えるようになってきました。

CBでという意見にも同意しますが、僕はウーゴが最近とても成長してきてるように思うので、もうしばらくはRSBで見たいなと思います。

 

そしてビラーギが絶対的だと思われていたLSBにも大きなサプライズがありました。

ハンツコの獲得はかなり大きな当たりになるかもしれません。

キックの精度や連携はビラーギ程ではありませんが、初出場とは思えない落ち着きでヴィオラの左サイドに安定感をもたらしました。

守備的な面でハンツコを格上相手に使ってビラーギを格下にという意見もちょこちょこ目にしますね。

僕としてはその逆で、ビッグクラブ相手にこそビラーギが効くと思っているので、プロビンチャ相手の取りこぼしを防ぐ意味でハンツコが起用されるといいなと思います。

 

最後にシメオネについて言及します。

SPAL戦ではペナルティエリア前で安易にパスせずに自分で仕掛ける場面がちょこちょこありました。

良い意味でストライカーらしいエゴが出てきたなぁと思います。

特にこの試合はヴィオラがひたすら畳み掛けていたので、後半なんかは相手守備陣も疲れてきます。

そんな時に中央から縦にドリブルで仕掛けられたらどう考えても嫌です。

 

また、これはシメオネに限らずジェルソンやヴェレトゥなんかにも言えることですが、体の使い方が抜群に上手くなってます。

セカンドボールや少し流れたパスをブロックしながら拾ったり、囲まれた中でも奪われることなく繋いだりすることがしっかり出来てました。

これは格上相手にも有効だと思うので、収穫です。

 

 

好調のチーム相手に快勝できたのはシーズンを戦う上で非常に大きな意味を持ちます。

次節からの強豪相手の連戦にも良い形で臨めそうです。

 

記事の最後にこの試合最大のハイライトを。

キエーザがゴールを決めた後、ボールボーイをつとめていた弟ロレンツォ君の元へ駆け寄って抱き合いました。

この時のロレンツォ君の照れ混じりの微笑みと、兄を見送った後の何とも言えない表情に涙を誘われます。

素敵なシーンでした。

まだご覧になっていない方は、是非。

 

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。