日本には「待てば海路の日和あり」ということわざがあります。
今の状況が悪くとも、耐えればその先に良いことがあるという意味です。
僕らはかれこれ2ヶ月半近く待っているのですが、海路の日和はありません。
これほど海が荒れたことがあったでしょうか。
メンバーのほとんどが変わってしまった昨季でもこれほどの不調はなかったように思います。
そんなフィオレンティーナですが、今節は未だ勝ちなしのアウェーで今季好調のサッスオーロと対戦です。
僕は今でもババカルを応援しているので、ちょこちょこ試合は観ているのですが、サッスオーロが巷で言われているほど完成度の高いチームであるようには思いません。
勿論弱いとは言いません。
ただ、ヴィオラ同様セカンドプランに困っているように思うのです。
まぁヴィオラと違ってファーストプランがそれなりに上手く回っているのですが。
ババカルといえば見た目に似合わぬ足技と見た目通りのフィジカルが強みの選手です。
サッスオーロにて課題であったポジショニングの面も少しずつでありますが成長しているように思いますね。
CFとしてファーストチョイスにはまだ物足りない印象はありますが。
数年前ベルナと共にイタリアの未来とされたWGドメニコ・ベラルディはイマイチ伸び悩んでます。
代わりに今季から加入したケヴィン・プリンス・ボアテングは期待に見合った活躍をしてますね。
ロカテッリやセンシ、ダンカンといった若い中盤も成長してきてます。
個人的に注目してるのはDFのマルロンです。
フィードはありませんが、読みと対人に優れた選手ですね。
セリエで最も若い2チーム同士の対戦。
ヴィオラが今夜どのような布陣でくるのかは分かりませんが、いい加減何かしらの変化を加えて欲しいです。
個人的な希望としては中盤底にノアゴール、前線の中央にヴラホビッチが欲しいです。
というか、ピアツァが計算出来ないのだから、キエーザとヴラホビッチの2トップにするのも手じゃないのかなぁと思います。
中途半端に1,2人メンバー変えるならいっそフォーメーションを変えてしまえば良いのに。
とりあえずウーゴが累積で出場出来ませんので、代わりにチェッケリーニでしょう。
相方がペッセッラなのでここは特に問題無さそう。
ヴェレトゥをとにかく一列あげて欲しい。
そろそろ勝たないともうピオリに次は用意されてないと思いますので、選手も気合入れてほしいですね。
キーマンはビラーギとキエーザをあげさせてもらいます。
まずはビラーギ。
ベラルディを抑えながら攻撃に厚みを加えてもらわないといけないので、ここは重要な役回り。
基本的にビラーギはベラルディのような技巧派よりもスピードでぶっちぎってくるタイプやフィジカルでゴリゴリくるタイプの方が苦手だと思うので、過度に心配はしていませんが。
そしてキエーザ。
攻撃の核です。
パルマvsサッスオーロの試合でサッスオーロがジェルビーニョの1人カウンターにボコボコにされていたのを見ると、キエーザのスピードあるショートカウンターも有効でしょう。
そろそろ若き才能の得点も見たいですしね。
書き出しで述べた「待てば海路の日和あり」ということわざに似た意味のことわざがイタリアにもあります。
「馬よ、生き延びろ、今に草が生えるから」
というものです。
もう十分過ぎるほど待ちました。
いくら生き延びろと言われてもそろそろ限界です。
そろそろ草が生えることを期待して、今夜笛が鳴るのを待とうと思います。
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拙い文章読んでくださってありがとうございました。