ウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇といえば『リア王』、『ハムレット』、『オセロー』、『マクベス』ですが、日本ではおそらくこれら4作品よりも有名なタイトルがありますね。
そうです、『ロミオとジュリエット』です。
『ロミオとジュリエット』がざっくりと「対立する名家の男女が恋に落ち、最後に勘違いから2人とも自殺してしまう悲劇」であることは知られていると思いますが、その舞台がヴェローナであることを知る人は物語の知名度のわりに少ないでしょう。
そしてシェイクスピアの作品には『ロミオとジュリエット』と他にももう1つ、ヴェローナを舞台としたものがあります。
それがタイトルの『ヴェローナの二紳士』です。
さて、誰を思い浮かべました?
僕はソレンティーノとペリッシエールですね。
物語に出てくる二紳士はおおよそ紳士という言葉から想像できる人物ではありませんが。(1人は盗賊の頭になり、1人は友と恋人を私欲のために裏切ります。)
前置きが長くなりましたが、明日はそんなヴェローナに拠点を構える第21節キエーヴォ戦です。
現在ぶっちぎりで降格圏に沈むキエーヴォですが、2度の指揮官の変更があって徐々に調子は上向いてきています。
前半戦で対戦した時とは別のチームと考えるべきでしょう。
特に深刻な得点力不足に悩むヴィオラにとって前半戦で対峙していないソレンティーノの壁は非常に厚いものになるはずです。
ただ、僕らも逆境を乗り越える新たな武器を迎えました。
ルイス・ムリエルはこの試合も前節同様の素晴らしい速攻を見せてくれるはずです。
ミララスは後半途中流れを変えたい場面で投入したいので、シメオネの先発が妥当でしょう。
ゴールシーンがまるでイメージできなくなってしまいましたが、走り回ってスペース作ってくれたらそれで良しとします。
キエーヴォはチームの中心選手であったビルサをこのメルカートで失い、現在でもその後釜を確保できていません。
故に、中盤制圧という面では特に問題ないでしょう。
怖いのは前線です。
17節のキエーヴォvsインテルの試合、最後の最後にロングボール一本の超速効からGKの頭の上を冷静に狙ったループシュートで同点ゴールを奪ったベテランFWペリッシエールと、そこに頭で絶妙なラストパスを繋げてみせたステピンスキの2人には気を抜くと確実に刺されます。
前節のクアリャレッラといい、セリエのベテランは経験を上手く武器にしてくるので相手に回すと嫌ですね。
また、懸念点で言えば、ビラーギが累積で出場出来ないことでしょう。
ハンツコを使う良い機会でもあるのですが、キエーヴォ相手にビラーギのクロスは効果的だと思っていたので、ハンツコが早い段階で攻撃にフィットしてくれることを期待します。
エジミウソンの不在は全く問題視していません。
中盤底はノアゴールになると思います(というか、そう信じます)が、前節を見る限りダボでもいけるかなと。
ジェルソン、ベナッシ、ヴェレトゥだとバランス失いそうなので嫌ですね。
ノアゴールかダボ使ってほしいです。
個人的には今後ずっとダボ先発の要所要所でノアゴール起用にして欲しいですが。
前節のような馬鹿たれが出なければアウェーといえども勝機は十二分にあるはずです。
20:30キックオフという有難い開始時間なので、良い気分と良い睡眠で来週も頑張れるように快勝をお願いしたいですね。
最後に、関係のない話を一つ。
有難い事に、最近まだまだ未熟な僕の言葉を褒めていただくことがちょこちょこあります。
こんな見出しも画像も使わず、文字色は黒一色でレイアウトも気にしないブログですが、唯一言葉だけは僕だけのものを紡げるよう努めています。
僕にとってネット空間においても日常生活においても言葉は何より大事なもので、それを「僕の言葉」として見ていただけることを嬉しく思いますし、心の底から感謝しています。
ありがとうございます。
それでは、試合開始まで、良い週末を。