vsナポリ 採点
勇敢なスコアレスドロー。
試合を観た者なら今節の結果を悪くは言えない。
敵のアタッカンテが精度を欠いたとはいえ、後方に負傷者数多で迎えたナポリ戦をクリーンシートに抑えたのはチーム全員のハードワークの功績でしょう。
ラフォン 8.0
フィレンツェの最後方に聳える壁はあまりに高く、あまりに厚い。過去最高のパフォーマンスでアルテミオ・フランキを守り抜いた。文句無しに今節のMoM。
ペッセッラ 7.0
カバーリングと読みがことごとく当たった。再三攻め込まれながらもペナルティエリア内への侵入をそれほど許さなかったのはペッセッラの早い段階での潰しが効いていたからだ。流石カピターノ。
ハンツコ 6.5
裏を取られたり判断がワンテンポ遅れたりすることはあったが、CBとしての出場でこれだけやれれば不満はない。集中を切らすことなくナポリ攻撃陣を封じた。
チェッケリーニ 6.0
守備で不安なところがなかったわけではない。ハンツコよりもさらに1テンポ判断が遅れる。しかし、気迫で守った顔面でのクリアは欲しかったメンタリティである。
ビラーギ 7.0
軽率な守備はなく、落ち着いて対応が出来ていた。攻撃時には左サイドから厚みを増し、高精度のクロスで何度も好機を演出した。
ダボ 5.5
前半のワースト。完全にダボのところにボールを集めさせられて狙われ、冷静さを欠いた。後半からはシンプルなプレーでソリッドに守ったので評価は5.5に留める。
ヴェレトゥ 7.0
満点のパフォーマンス。危険を逃れながら攻撃へと転じるパスを何気なく出せてしまうあたりが憎い。敵と味方の距離を冷静に図ってのプレーには感嘆するばかり。弾丸シュートは惜しくもメレットに阻まれたが、これはメレットを褒めるべきである。
エジミウソン 6.5
シンプルなプレーなら十分な戦力である。ダイレクトプレーも決して下手ではなく、この試合のように簡単に捌く判断が出来ればまだ希望はありそうだ。
ジェルソン 6.0
守備陣には中盤の位置まで下がって激しいプレッシングを見せ、攻撃時には味方を上手く使いながら崩しを試みた。キエーザやムリエルのアイデアについていけていない感はあったが、やらなければならないことは高クオリティで披露できた。
キエーザ 6.5
常にナポリにとっての脅威となった。明らかに警戒されていたが、その中でもボールを持つと誰より勇敢にゴールへ向かう。成長を感じたのは体の使い方で、これについてはこの短期でかなりムリエルから学んだところがあるのではないだろうか。若きエースの才能は天井を知らない。
ムリエル 5.5
これまでほど自由にプレーはさせてもらえなかった。しかし、カウンター時の頼もしさといったら乗っている時のクアドラード並み。及第点を下回ったのはシュートの数で、もう少し自分で行けたのではと思うところもいくつかあった。
ウーゴ 6.0
負傷?したハンツコに代わってピッチに復帰。軽率なプレーは無く、怪我の影響も問題なくやれることを示した。特に後半攻め込まれる展開での途中出場で、この仕事が出来たのは大きい。
出場時間が短すぎるため採点不可。
出場時間が短すぎるため採点不可。
まずは拍手を送りたいと思います。
ドローで拍手していてはいけないとも思いますが、とにかくよく戦い抜きました。
ラフォンが信じられないセービングスキルで普通0-3のゲームを0-0にしたというのもありますが、フィールド上のヴェレトゥとペッセッラも素晴らしいパフォーマンスでした。
先を見据えて不安なのは守備陣の負傷者の数です。
どうやらハンツコも負傷?らしく、誰かが戻っては誰かが離脱しています。
ペッセッラの怪我が大事でないことを祈るばかりです。
そんなベストメンバーでない守備陣でしたが、苦手なインシーニェも見事封じ切って途中交代に追いやりました。
怖かったのは途中から出てきたミリクと何でも出来ちゃうカジェホンで、メルテンスがミリクへと代わってからはひたすらヴィオラがタコ殴りにされるゲームでした。
そんな展開にあっても数少ないカウンターのチャンスが活きていたのは前線の成長ですね。
特に前へと蹴り込むボールにキエーザとムリエルがしっかり反応してゴールに向かっていたのがかなり効いていたと思います。
フォーメーションはいつもと変わらぬ4-3-3でしたが、実際はダボとビラーギがWB気味の位置どりをしてジェルソンが中盤の位置まで降りてくる3-5-2のスタイル。
ビラーギとキエーザ、ムリエルを見ている限りではなるほどこれも悪くないなと思いますが、中盤かつRWBの位置で働ける選手というのが難しいですね。
ヨルゲンセンとかなら出来そう。
今節は出場してすぐに負傷交代してしまったミララスですが、彼とシメオネも先発で使えてジェルソンもWG起用できると考えれば、かなり前線のバリエーションは増えて敵としてはやりづらいチームになってきたのかなと思います。
それでもまずはキエーザ封じを講じてくると思いますが。
前半戦完敗したことを考えれば、やり返してやったぞ!とまでは言えぬまでも一矢くらい報いてやることは出来たのかなと思います。
まだ互角じゃありません。
僕らは彼らの遥か格下です。
そんな僕らが1度の勝負の中でドローに持ち込み、あわよくば勝ち点3を得るチャンスもあったことを考えれば、コッパ・イタリアに希望が見えてくるじゃありませんか。
まぁまずは次節17日のSPAL戦です。
前半戦では完勝を収めましたが、それはナポリにとってのヴィオラも同じ。
特にアウェーのプロビンチャはユヴェントスであっても苦戦します。
気を抜かず、このクオリティを維持できるようにしていきたいですね。
まずは負傷した選手たちにゆっくり休んでもらい、トップフォームに戻してもらうところからです。
それでは皆様、良い週末を。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。