ピオリのサッカーの強みは攻守の切り替えにあるなんて言われていますが、触れたらそこから崩れ落ちるようなボロボロの守備では切り替えも何もありません。
耐えきれずにそのままやられるだけですね。
さて、そんなボロ小屋の砦を構えて臨む次なる相手はラツィオ。
万一コッパ・イタリアで勝ち進んだら対戦する可能性のある相手です。
今季はなかなか勝ちきれずに不調に喘いでいたラツィオですが、前節のローマダービーでは3-0の完勝。
勢いを取り戻してきていると言っていいと思います。
ヴィオラとしてはここでライバルの勢いを殺しておきたい。
特に今節はフランキでの一戦です。
前半戦の借りもありますし、ここで倒さねばなりません。
さて、フィオレンティーナは怪我明けで本調子ではないにせよペッセッラが戻ってきたのは何よりの朗報です。
おそらくミララスも出場可能でしょう。
僕はコッパでのミララスのキエーザに送ったスルーパスが抜群に好きだったので、トリデンテはミララス、ムリエル、キエーザが一番好きなのですが、最近の試合を見る限りではジェルソンが中盤に降りてくる形で左に入るのでしょうかね。
まぁ間違いなくムリエルとキエーザは警戒されるでしょう。
すると得点の期待がかかるのは、ヴィオラが世界に誇るエースストライカー、ベナッシです。
ベナッシは独力で違いを生むタイプではないので、ムリエルとキエーザが序盤に何度止められても積極的に仕掛けておくことが必要になってくるのではないでしょうか。
守備についてはもう何からどう修正していいのかさっぱり分かりません。
とりあえずペッセッラの相方とバイタルの守備が酷いことだけは理解できます。
ウーゴよりミレンコをCBで使ってほしい。
そうなるとRSBが問題なのですが、ハンツコを両サイドで使えたら...
しかしレフティをわざわざRSBで使うメリットが今のヴィオラにはないですね。
ロウリーニにこれ以上の成長は期待できませんし、そうなると次なるRSBも問題になってきます。
ディクスはどうやらエンポリでも出場機会はないようです。
今年で23歳になることを考えると、そろそろ芽は出て欲しい頃ですが...
レッチェにレンタル中のヴェヌーティは23歳で今年24になりますが、こちらはセリエBながら安定した出場機会を得ていますね。
来季どちらでいくことになるのか注目するところです。
もう一つ来季について言及しておくと、問題のCBにはラスムッセンが加入しますし、中途半端な選手層の中盤にはジュルコフスキが加入します。
来季の目玉であったエンポリの注目銘柄トラオレはメディカルに引っかかって加入が怪しくなってきました。
これについてはもう仕方ないとしか言えません。
話が逸れました。
問題は先より今です。
ヴィオラとのサインを泣いて拒んだ大馬鹿野郎がとても嫌いなのでラツィオの試合はほとんど観ないのですが、先日コッパ・イタリアのインテル戦を観ました。
アチェルビの守備が素晴らしかった。
お互いがお互いの良さを消しあってPK戦にまでもつれ込んだ守備戦は派手さはありませんが、見応えのあるグッドゲームでした。
思い返せば前半戦のヴィオラとの試合でも、ヴィオラ攻撃陣はキエーザを除いてほとんど何もさせてもらえませんでしたね。
あの時左サイドはいないも同然でしたが。
昨季は壮絶な打ち合いを演じたフランキでのラツィオ戦。
果たして今季はどう転ぶのか。
キックオフは月曜の早朝4:30です。
この試合の失点数がピオリの未来を占うことになります。
刮目せよ。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。