アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

vsユヴェントス 採点

ホイッスル!ってサッカー漫画がありまして、その漫画の中で主人公のいる弱小チーム桜上水中学校が国内王者である武蔵森学園ってトコと地区予選で対戦した時、最後まで食らいついて良い勝負するんですが、結局負けちゃうんですよ。

そしてその試合の後、臨時で監督を務めた松下が桜上水の選手たちにこう言うんです。

 

サッカーは勝たなければ意味がない。良い試合をしたとしても記録には「良い試合」なんて残らない。サッカーは結果が全てだ。でも、それでも一言言いたい。良い試合だった。良い試合だったぞ桜上水

 

と。

同じことを今フィオレンティーナに言いたい。

良い試合だった。

良い試合だったよ、フィオレンティーナ

次は絶対勝とう。

絶対に。

 

 

ラフォン 6.0

決められたら息の根が止まる場面で強烈なシュートを見事にセービングして見せた。何度も危ない場面を救う姿はヴィオラの胸にしっかりと刻まれた。

 

ペッセッラ 6.5

オウンゴールは仕方ない。それ以上に危機管理や一対一の対応を褒めるべきである。ヴィオラがカウンターでチャンスを演出できたのも、失点に繋がるような決定機をそれほど与えなかったのもペッセッラの貢献無くしてはあり得なかった。

 

チェッケリーニ 6.0

序盤、ロナウドに出し抜かれそうなところをよく踏ん張り抜いた。あとは次に繋がるプレーができるようになればレギュラー定着も難しい話ではない。

 

ミレンコビッチ 6.5

敵地に突き刺した強烈な先制弾はもちろん、守備では持ち味の対人の強さが最大限に発揮され、攻撃では詰まった味方をサポートする良さも見えた。

 

ハンツコ 5.5

よくやったとは思うが、2失点目はペッセッラよりも簡単に抜き去られてしまったハンツコに責任がある。少々馬鹿正直に守りすぎた。

 

ヴェレトゥ 6.0

ヴィオラの攻撃の起点となった。視野の広さとパスの精度、ポジショニング、そのどれもがチームの中で頭一つ抜けている。

 

ダボ 6.5

90分間常にダボはゲームの中にあり続けた。中盤でゲームのテンポをつくり、必要な時には裏への抜け出したり、サイドに流れてバランスをとったり。とりわけ守備面での貢献はチーム随一であった。

 

ベナッシ 6.0

いつも以上に守備に奔走し、攻撃面でもシンプルなボールさばきでチームの攻撃を後押しした。今日のベナッシは紛れも無い中盤の選手であった。

 

ミララス 5.5

どの時間帯でもユーヴェを苦しめたとは言い難い。ただ、ベテランは守備から攻撃のスイッチを入れるための位置どりを誰よりも知っている。主にヴィオラの右サイドが攻撃のスイッチになったのはミララスの貢献が大きい。

 

キエーザ 6.5

カップ戦に向けて途中交代も、それまで果敢にゴールに迫り続けた。枠に嫌われた2本のシュートは次のアタランタ戦で必ず決めてくれるはずだ。

 

シメオネ 5.0

ゴール前での判断がとにかく消極的で悪い。ファーストタッチも精度を欠き、決めなければならないところでトコトン足を引っ張った。ただ、チームとして機能するのはおそらくムリエルよりシメオネであるとは思える絡みであった。

 

ムリエル 5.5

他の選手のようにボールを放した後のランがない。故にキエーザとの交代後、前線でスペースが生まれず、繋げなくなった。技術とスピードは眼を見張るものがあれど、このまま王様になるようであれば必要ない。

 

ジェルソン 5.5

中盤で違いを作る存在にはならなかったが、敵の攻撃を水際に至るまで食い止め、前に繋ごうとする意思を見せた。しかし、ブラジル仕込みの技術をもってすれば、まだやれる。

 

エジミウソン

出場時間が短すぎるため採点不可。

 

 

あと一歩のところまで追い詰めていながらも、おそらく予定していた通りキエーザを抜いたのは正直悔やまれますが致し方ないでしょう。

これが英断であったと次の週末思えたならばそれでいい。

 

目の前で優勝を決められたこと、ホームでの借りを返すことが出来なかったこと、再三作ったチャンスを活かしきれなかったこと。

悔しさは募るばかりです。

でも本気で悔しいと思える内容であったことが何よりの収穫じゃないかと思います。

 

新監督が就任してたった2週間で、チームはまるで変わりました。

後ろから前線にとにかくロングボールを送って戦うピオリから中盤でリズムを整えながら連動した攻撃でゴールに迫るモンテッラに代わると、それまで全く機能していなかった中盤が急に輝き始めました。

その筆頭がダボです。

ここまで出来る選手が放出リストのトップにあったのが信じられません。

ゲームのリズムを作る連動性をたった2週間でチームに根付かせるモンテッラに恐れ入ったというところ。

 

攻守両面でポジティブなところは沢山ありましたが、当然ネガティブな部分もあります。

シメオネとムリエルはどちらも来季ファーストチョイスとするには不安です。

前者については、ポジショニングやチームとしての機能は良いのですが、肝心のフィニッシュの部分で今のままだと頼りなさすぎます。

この試合でも幾つの決定機を無駄にしてしまったか数えるのが虚しくなりますね。

後者についてはシメオネと逆にフィニッシュは良いけれどチームとしての100%を機能させることは出来ません。

適役が誰なのかと問われれば難しいところではありますが、それこそヴラホビッチが成長すれば機能面でもフィニッシュ面でも申し分ない貢献の出来る選手になるのではないかと期待しています。

 

結局勝って次に勢い付けることは出来ませんでした。

でも、無駄な1試合にもなりませんでした。

この敗北は必ず次に繋がります。

来季はユーヴェを必ず止める。

今季はカップ戦を必ず獲る。

僕らのフィオレンティーナはまだ死んじゃいません。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。