vsアタランタ 採点
負けに等しい引き分け。
先に繋がらない勝ち点1。
僕らがアタランタより強かったなんて言うつもりは一切ない。
ただ、もう耐えられない。
ドラゴフスキ 6.0
終盤までよく守ったが、最後の最後で立て続けにやられてしまった。昨季と同じロングボール主流の戦い方を昨季以上のクオリティでこなせたのはドラゴフスキの足元の技術の高さから。
ペッセッラ 5.0
アタランタ攻撃陣に自由にボールを渡しすぎた。終始落ち着きに欠ける対応で、前節の冷静な読みは一切なかった。そろそろ足元の無さが限界を迎えそうである。
ミレンコビッチ 5.0
完全に狙って集めさせられていた。足元がないぶんミレンコビッチまで戻せば、その後の展開は期待できないというところを突かれた。怖いパスミスに幻の失点。反省すべきである。
カセレス 6.5
CB陣で唯一良かった。安定した対応と広い守備範囲で80分までのヴィオラのクリーンシートに大きく貢献した。
ダウベルト 6.0
豊富な運動量で攻め込まれ続けるチームに反撃の意思をもたらした。左の核となりつつある。あとは最後クロスの精度を上げれば。
リローラ 6.0
敵陣右サイド深くを一人でえぐったプレーは近年のヴィオラRSBに無かった強みである。攻撃に絡むとやはり面白い。
プルガル 5.5
プレッシングは簡単に回避され、ゲームメイクもさせてもらえなかった。中央でプルガルがボールを得なければ、ヴィオラのペースは作れない。
バデリ 6.0
前節噛み合わせた歯車も、動力部分が機能しなければ動かない。ただ、厳しいプレスに簡単にボールを失わず、最低でもファールをもらう姿は80分までのチームを支え続けた。
カストロヴィッリ 6.5
ボールを持てば何かやってくれそうな期待感がある。これまで見なかったドリブルという武器も少し垣間見得たが、それよりもイリチッチの決定機を阻止した執念の守備に感謝したい。
リベリー 7.0
前半アタランタ相手にボールを持てたのはリベリーのみだった。ボールが体の一部かのような卓越した技術と絶対にサボらない守備、そしてキエーザからのクロスをダイレクトで叩き込んだセリエA初ゴール。これが世界の頂点をとったアタッカンテである。
キエーザ 7.0
1ゴール1アシストでMOM。守備に手を焼いている中、少ないチャンスをものにした1点目は見事だったが、それ以上に素晴らしかったのは油汚れよりしつこいチェイシング。功を奏して得たチャンスをきちんとものにし、素晴らしいクロスで追加点を生んだ。
ボアテング 5.0
この使われ方ならボアテングである必要は全くない。ボールを収めるわけでもなく、リベリーやキエーザのような守備もせず、緩慢な動きに終始するのみであった。
ヴラホビッチ 5.0
使われ方が気の毒である。個人でどうにかできる選手でないぶん、相方にリベリーか一列下にパサーが欲しかった。DFの位置まで戻って守るのはいいが、前線の守備の強度が一気に落ちてしまった。
ヴェヌーティ
出場時間が短すぎるため採点不可。
この交代策は一体何を狙ったものだったのでしょう。
悪夢はキエーザとリベリーがピッチを後にしたところから始まりました。
1点取られたら2点目もやられるだろうなという空気感は最初からありましたが、守備策を取るのなら走れる選手を1人前に置いて守備に長けた選手を入れればいい。
しかし相方が必要なヴラホビッチとカウンターには全く向かないボアテングの投入に何の意味があるのでしょう。
アタランタが対ヴィオラに仕掛けてきたのは、バデリ&プルガルをまず封じるところでした。
前節ヴィオラはユーヴェ相手に中盤のところで厳しいプレッシャーをかけ、守備陣は中央を固めることで相手の前線を孤立させることに成功しました。
一方今回のアタランタは、ヴィオラの守備陣に対して4人が緩めにプレッシャーをかけ、「どこかに出さなきゃいけないけど中盤には出せない」状況を常に作られていました。
そしてその狙い目にされていたのが足元のないミレンコビッチとペッセッラです。
結果どうなるかというと、一段飛ばしのロングボールを使うしかなくなり、セカンドボールを拾われて攻め込まれ続けるという悪循環が生まれました。
この状況をなんとか打破しようとしていたのがリベリーで、前線から中盤の位置まで引いてゲームメイクに参加することで、無駄なロングボールの一辺倒から短いパスを繋ごうとする意思を見せました。
また、敵に自由に攻撃のリズムを作らせない為に動いていたのがキエーザです。
敵の守備やGKにも落ち着く時間を与えず、常にチェイスと仕掛けを繰り返してました。
逆にこのアタランタに完全にハマってしまったのが先程名前をあげたミレンコビッチ、ペッセッラ、そしてプルガルです。
バデリと横並びのゲームメイクを一切させてもらえず、サポートにも入らせてもらえませんでした。
故にバデリ&プルガルで短く繋いで自陣から展開していた前節のゲームメイクは故障し、常にアタランタペースで試合が進んだわけです。
つまり、この試合でアタランタに勝っていたものはキエーザとリベリーのみです。
最初からガスペリーニの策にハマり、唯一の助け舟だった2人を投げ捨てて機能するはずのない2トップを加えたモンテッラの敗北です。
これで18戦未勝利。
ヴィオラの選手層を考えれば、どこかで個の力のみの勝利があってもおかしくないはずです。
それすらないということが情けなく、悲しい。
アタランタやユーヴェに引き分けて、ナポリにも善戦したじゃないか!なんてそんなこと言えません。
この負けに等しいドローで欧州との差はさらに開きました。
フィオレンティーナは唯一勝ちなしの単独最下位です。
感じたことのない憤りを感じます。
何故ここまで怒りを感じるかというと、選手からは気迫と執念を感じるからです。
差別チャントと戦ったダウベルトの文句なしの献身性も、キャリア終盤になるリベリーの全力疾走も、交代するまで絶対に止めないキエーザのチェイスも、多数の敵に何度も倒されながらなんとか展開しようともがくバデリも。
今の選手に「勝つ気あるのか」なんて僕は絶対に言えない。
それでもなお勝てる試合を落としたモンテッラの失策に腹がたつのです。
もうこの先はありません。
ピオリの時もズルズル引きずった結果、最後の降格争いに終わりました。
このままモンテッラをズルズル引きずっても同じことです。
「我々は正しい道にいる」なんて言ってますが、正しい道にいるチームが18戦未勝利でリーグ最下位にいるわけがないだろうが。
僕は勝ちたかった。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。