アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

武者修行

コロナの影響で長らくサッカーの無い時間を過ごしてきた僕らですが、このコロナ禍はレンタル修行組や怪我での長期離脱組にとってむしろポジティブに作用するかもしれません。

我らがフィオレンティーナに所属するリベリーとクアメは大怪我で今季は望み薄だと思われていましたが、リーグが休止になったことで、怪我を癒して残りの試合に臨める可能性が高くなってきました。

特にクアメは来季からの戦力のつもりで補強したはずなので、ここで試せるのは思わぬ収穫です。

メルカートの動き方にもかなり関わってきますね。

ヴラホビッチ、クアメ、クトローネによる生存競争が起こる可能性も無いとは言い切れません。

 

また、特に恩恵を受けることになりそうなのがレンタル組です。

過密日程による怪我の対策のため、交替枠の増加があったことで、これまで出場機会のなかった選手たちにも出番が回ってくるようになり、アピールする機会が増えました。

 

例えばモンティエル。

最近後半の終了間際ではありますが、出場機会を得ています。

数分ずつではありますが、その時間も長くなってきていますね。

 

そしてエンポリの10番をもらいながら出場機会のなかったジュルコフスキも先日デビューを飾りました。

おそらく彼もここから活躍の機会が増えてくることでしょう。

さらにスタメンを狙うには、私見の目安ですが、3試合以内にインパクトを残す必要があります。

 

ルカ・ラニエリはコロナ禍前から安定した出場機会を得ていた選手です。

パフォーマンス自体もムラが無く、既にレギュラーとして活躍しています。

セリエBなら十分通用するレベルにありますね。

もし来季もレンタルなら、今度はAのプロビンチャに修行させるのも良いかもしれません。

U21イタリア代表では監督の信頼を得て、バストーニやガッビアとコンビを組んでいます。

素質は十分なので、ここから化けますよ。

 

ダヴィド・ハンツコはシーズン序盤こそ重宝されていましたが、中盤以降招集もされなくなってました。

それが、コロナ明けからは再びスタメンを奪取して、先日はゴールも決めてますね。

スパルタ・プラハという強豪の中でCBとしてレギュラーの位置にいるのは評価できます。

元々ヴィオラにいた頃もLSBの控えとして戦力にはなってたと思うので、もし進化して戻ってきてくれたら、これは貴重な戦力になりそうです。

 

ヤコブラスムッセンもドイツ2部に移籍後はスタメンを勝ち取っていますね。

まずまず活躍もしてるようです。

ドイツ2部のレベルがセリエBと変わらない程度であるとすれば、彼もラニエリと同等だと見ることができますかね。

コルヴィーノが必要以上にお金をかけて獲得した選手なので、覚醒してもらわないと困ります。

 

ラニエリ、ハンツコ、ラスムッセンの誰かが来季ヴィオラで戦力になってくれるとしたら大きいと思います。

チェッケリーニとカセレスのバックアッパーには何の文句もないのですが、3人ともLSB/LWBも任せられる選手なので、残せるに越したことはないです。

もっと言えば、僕はプリマ贔屓なのでラニエリがレギュラー奪取してくれたら何も言うことはありません。

 

サイドバックで言えば、デンマークリーグ1部で3位につけているオーフスにレンタル中のケヴィン・ディクスもいますね。

ディクスは負傷により離脱している期間もあったようですが、リーグ再開後はローテーションのような形で試合に出ています。

ヴィオラでは専ら右サイドを任されていましたが、オーフスではLSBとして出場することもあるようです。

今のヴィオラにはリローラとヴェヌーティがいるので、オーフスで不動のレギュラークラスでないと戻ってきてもなかなか出番は得られないかもしれません。

レンタル延長がなければ、プレシーズンにヴェヌーティと控えRSBの位置を競うことになるでしょうね。

 

前線だと、ラフィク・ゼクニーニは以前からトゥウェンテでレフトウイングとして出場機会を得てますね。

ただ、最近は以前ほどインパクトを残せてないようです。

快速ウインガーは好きなので期待してるのですが、今の層を考えると戻ってくる可能性は低いように思います。

 

ハンツコと同じくスパルタ・プラハにレンタル中のマルティン・グレイシアルは鎖骨の骨折により招集されていません。

それまでも出場機会はなかったので、復帰後に出番があるかどうかは不明です。

スパルタ・プラハは現在1トップのフォーメーションを採用しており、そこを2名で回しているので、もし出場機会があったとしても後半の残り数分程度というような使われ方になりそうな気がします。

 

 

シーズン後半はチームの最終順位を決めるのと共に、それぞれのチーム内での生き残りをかけた選手たちの熾烈な争いの場でもあります。

今季はプレシーズンも短いので、レンタル組は特にレンタル先での結果が問われます。

僅かな出場機会からインパクトを残し、通用するところを所属先にアピールしなければなりません。

これによってヴィオラメルカートの方針も変わってきます。

そういう意味で、リーグ再開からもう来季は始まっていると言えるでしょう。

20-21が始まる頃に、誰がピッチに立ち、誰がベンチに座っているのか。

願わくば、修行に出た彼らが満を辞して菫色のユニフォームに袖を通す姿が見たいものです。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。