アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

ローマダービー

今季のローマダービーは他のどのカードより注目すべき試合でした。

同日(同時間ではないですが)にスペインではマドリードダービーもありましたが、今節に限っては世界ではトップクラスでも好調とはいえない2チームの試合よりイタリアで最も熱い試合を観るべきだったと言えるでしょう。

 

若手監督として見事な采配をみせている注目の2人が率いる両チーム。

インザーギ率いるラツィオとディ・フランチェスコ率いるローマ。

戦力的にはローマ有利ですが、インザーギにはラツィオでのキャリアの長さがありますし、得点ランクトップを走るインモービレは依然として好調であり、昨季までの王者ユヴェントスにも勝利をあげています。

しかしローマも昨季のプレミア王者チェルシー相手に完全勝利を果たし、例年以上に完成されたチームに仕上がってきています。

 

結果から言えば、ホームのローマが2-1でラツィオを下しました。

スコアだけ見れば接戦のようにも思えますが、実際はローマが圧倒的な力を見せつけた内容だったと言えるのではないでしょうか。

ヴィオラジェノアで頭角を現したモンテッラミランで足踏みしている中、同時期にサッスオーロで一時代を築いたディ・フランチェスコが若手監督の中では頭一つ出てる気がします。

 

以下、簡単な試合展開です。

前半からホームのローマがボールを保持し、アウェーのラツィオゴールに迫ります。

ラツィオは左サイドからカウンターでゴールを狙いにきますが、今試合躍動したファシオ中心にローマの守備陣がこれを許しません。

一方のラツィオも3バックとGKがペナルティエリア内で踏ん張ります。

コラロフとペロッティから上がったクロスをジェコが頭で叩くシーンがありましたが、あれを叩けるCFはセリエにおいてジェコとイグアインくらいのもんだと思います。

ダービーにしてはティフォージも選手も静かな前半となり、0-0のまま折り返します。

 

後半に入ると一気に試合が加速します。

後半序盤でコラロフが後ろから倒されてPKを獲得すると、ペロッティがこれを決めて1-0。

さらに5分経たずして中央でボールを受けたナインゴランがペナルティエリア前でDFの間を突くグラウンダーのミドルで2-0に。

一方的な展開になるかと思いきや、ここで魅せたのは敵将インザーギ

前半でカードをもらっていたルリッチとルーカス・レイヴァに代えて、ルカクとナニが入ります。

これで活性化したラツィオの攻撃陣がルカクのドリブルからローマの守備陣を脅かします。

後半27分にはマノラスが不要なハンドでPKを与えると、インモービレが冷静に決めて2-1に。

勿論ディ・フランチェスコも黙っているはずがなく、この試合で攻撃の起点とはなれなかったファラオーネに代えてボール保持のできる覚醒ジェルソンを投入し、さらに攻守においてイマイチな出来だったフロレンツィとブルーノ・ペレスを代えます。

40分には怪我明けのナインゴランも下げてジェズスを投入。

これで上手くラツィオの攻撃をシャットアウトしたローマが逃げ切り、トッティ不在のローマダービーはホームのローマが2-1で勝利しました。

 

良い試合でした。

面白かったです。

ペロッティが驚くほど上手くなってましたね。

キレッキレのドリブルはまさにラツィオ守備陣を切り裂いていて、3トップのベストだったと思います。

ナインゴランとデ・ロッシは流石。

ストロートマンは今試合では目立ちませんでした。

守備のベストはファシオで、自ら安全にボールを運び、守備時には安定したパフォーマンスでラツィオの攻撃を無効化しました。

 

ラツィオルーカス・レイヴァがゲームを組み立てようと努めますが、ナインゴランとデ・ロッシがそれを許しません。

パローロも色んなところに顔を出してましたが、思うような試合運びは出来ませんでした。

ラツィオ側のベストプレーヤーは文句なくルカクで、途中交代で入って以降、ラツィオ全体のパフォーマンスが一気に向上しました。

得点に繋げさせなかったブルーノ・ペレスを褒めるべきでしょう。

 

未だに、ルーカス・レイヴァリバプール以外のチームにいるのは見慣れませんね。

僕はラツィオのキーパーのことはよく知りませんが、2失点したながらもよく防いだと思います。

良いキーパーですね。

ローマのアリソンは個人的にセリエでもNo. 1を争うGKだと思ってるので、セレソンはアリソンを正GKとして1stチョイスにすべきだと思います。

 

これで好調ローマの順位が上がりました。

今季はユーヴェの上でシーズンを終えることも不可能ではないと思います。

一方のラツィオもここで終わるようなチームではないでしょう。

インモービレは依然として得点を重ねており、正直今のヴィオラでは相手にならないチームに仕上がってると思います。

 

ローマ強いですねぇ。

ジェルソンの覚醒が何より大きい。

この試合も途中交代で入って、ボールキープの役目をきっちり果たして帰ってきました。

ヴィオラ戦のドッピエッタはもはやトラウマです。

 

さて、そのヴィオラの試合も今日帰ってからゆっくり観ようと思います。

まだ結果観てないので、ネタバレ禁止で。笑

採点も上げられたら今日か明日には上げたいですね。

それではまた。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。