アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

vsトリノ 採点

辛勝といえど、よく勝ったと思います。

パフォーマンス的には引き分けが妥当だったでしょう。

内容に満足がいく試合ではありませんでしたが、それでも勝ちきったことを評価したいと思います。

 

前半からヴィオラがボールを支配し、攻め込んでいくシーンが多く見られましたが、決め手に欠けます。

サポナーラが中央で創造性を発揮し、良い狙いのパスを通してゴールに迫ります。

前半5分、ヴェレトゥの縦パスに抜け出したシメオネペナルティエリア内で相手DFに倒されてファールを得ますが、ここでVAR。

リプライ映像で見たら誰しもシミュレーションと分かるプレーだったので、主審のナイスジャッジでPKは取り消されます。

僕はダイブが嫌いなので、こういうプレーは不要ですね。気持ちよく無い。

 

前半10分、中央でボールを持ったサポナーラが右サイド深めのキエーザにループ気味のパスを送ると、キエーザがそれをダイレクトでフリーのベナッシに折り返しますが、ベナッシはこれをコントロール出来ず。

そのままボールは左のビラーギに流れますが、ビラーギがこれをふかしてチャンスをものにできません。

と、思いきや、何故だかここでVARが発揮され、ヴィオラにPKが与えられます。

キッカーはヴェレトゥ。

右下を狙ったシュートはトリノGKシリグに完璧に読まれており、コースも甘く、ここはものにできません。

 

一方のトリノも好調ファルケをビラーギに封じられ、中々リアクションを起こすことができないまま前半終了のホイッスルが吹かれます。

 

後半はヴィオラも前半ほどボールを持たせてもらえず、トリノに攻め込まれるシーンが目立ち始めます。

そんな中、相手DFのミスを突いたヴェレトゥがそのままゴール前までボールを運び、キーパーとの一対一を制してゴール。

PKの借りを返します。

試合は再び両者決め手に欠ける流れとなりますが、後半途中から出てきた元ヴィオラのリャイッチとトリノのエースベロッティがその流れを断ち切ります。

後半85分、ペナルティエリアとハーフラインのちょうど真ん中あたりでペッセッラがアンサルディを倒してFK。

キッカーのリャイッチがヴィオラDF陣とキーパーの間に柔らかいループパスを送ります。

ここに抜け出したのはベロッティ。

倒れこみながらダイレクトで合わせてここで同点ゴール。

ヴィオラは一転窮地に立たされます。

 

さらにここからトリノの猛攻にあいますが、なんとか凌いで後半アディショナルタイムキエーザが右でボールを持つと中央のファルチネッリを経由して左でフリーのビラーギへ。

ビラーギが再び中央へと上げたクロスは相手DFに阻まれます。

が、ここで三度目のVAR。

ビラーギのクロスが相手DFの手に当たっているとして二度目のPKがヴィオラに与えられます。

このPKをテレオーが冷静に決めてスコアは1-2。

後のトリノ攻撃を防ぎきってそのまま試合終了のホイッスルが鳴りました。

 

苦しい試合でした。

採点です。

 

スポルティエッロ 6.0

大きなピンチは少なかったが、防ぐところは防いだ。ベロッティのゴールはどう考えてもノーチャンスだろう。足元の課題はやはりある。

 

ペッセッラ 6.5

アストーリ亡き後、よくDF陣をまとめている。自身もシリグのファインセーブに阻まれたが、CKから良いシュートを放つなど、及第点以上のパフォーマンスだった。

 

ウーゴ 6.5

ペッセッラと共に中央を守り抜いた。流れの中での失点がなかったのはウーゴとペッセッラがベロッティを的確に守り、穴を作らなかったからだ。あとは足元を補強したい。

 

ミレンコビッチ 6.5

攻撃参加も守備もどちらも冷静かつクリーンに仕事をした。ロウリーニから完全にポジションを奪ったとみていい。頼もしい守備は右の強みになる。

 

ビラーギ 7.0

個人的にこの試合のMOM。守備ではファルケを封じ、攻撃では最後のPKに繋がるクロスのほか、必要なところで攻め上がる嗅覚を見せた。かなり良い攻守のバランスを保てたと思う。

 

バデリ 7.0

ボールを落ち着けて散らし、ポゼッションに貢献するだけでなく、守備でも体を張ったプレーを見せていた。さらにはいつもより積極的な攻撃参加も見せ、惜しいシュートも放った。

 

ヴェレトゥ 6.5

いつもよりはるかに存在感がなく、プレーの内容に関していえば及第点以下と言わざるを得ないが、一人でボールを奪ってそのまま得たゴールは評価しないわけにはいかない。見事なプレーだった。

 

ベナッシ 5.5

試合途中で消えるのは相変わらず。前半のチャンスも活かしたかったが、前線で上手くボールを受けている部分も少なからず見られた。ここ数試合は説得力あるプレーから遠ざかっている。

 

サポナーラ 6.5

前半、攻撃陣の中で唯一創造性を発揮したプレーヤーだった。ファイナルサードでのパスの精度は高く、チャンスメイクも申し分ない。紛れもなくチームの頭脳であった。

 

キエーザ 5.5

後半になってから少しずつ本来のプレーを取り戻してきたが、前半は酷いものだった。相手に警戒されていたのもあるが、落ち着きはなく、試合から消えている時間も少なくなかった。

 

シメオネ 5.5

注目シーンはダイブのみ。ドリブルを試みたものの最後は訳の分からないシュートを撃って終了。持ち味を忘れてしまっている。頭を冷やしてまたゴールを決めてほしい。

 

テレオー 6.0

落ち着いて決めたPKは見事。しかしパフォーマンス自体は怪我以降調子を落としている。流れの中での良さを取り戻さないとスタメン復帰はないだろう。

 

ファルチネッリ 5.5

なかなかボールを得られない時間が続く。抜け出しやポストプレーなど、イマイチ強みが分からない。というのも試合でそれが出ていないからだ。明らかにババカルの方が良い。

 

 

さて、アストーリ不在で大崩れしそうだと危惧していた守備陣がかなり頑張ってますね。

ベロッティの得点はなんともベロッティらしい得点でしたが、ありゃ無理です。

それよりもリャイッチのパスを褒めたいですね。

ヴィオラ帰ってこないかな、、

 

問題は攻撃陣です。

サポートもなく、準備もなく、動きもなく、これでどうやって点を取るつもりなのか原稿用紙にまとめて送ってほしいですね。

よく二点も取れたなぁと思うのですが、これは決してヴィオラが良かったのではなく、トリノが悪かったのと主審がアウェーなのに何故かヴィオラ寄りのジャッジに終始してたのが理由です。

さすがにこのパフォーマンスでアタランタは倒せないでしょう。

いつものトリノであれば負けてたはずです。

 

奮闘する守備陣を見習って、サポナーラを除く攻撃陣にも調子を上げてほしいものですね。

 

厳しく言いましたが、この勝利は非常に大きな勝利です。

試合前の順位表ではヴィオラが勝ち点38で9位、トリノが勝ち点36で10位にいました。

つまり、ここで負けていたらトリノヴィオラを上回って10位に転落してたわけです。

しかし、勝利によって勝ち点41となり、トリノを引き離して上のサンプドリアアタランタ(勝ち点44)を射程圏にかまえました。

まだ上を目指せます。

最後にいい順位で終われるようにこの調子で勝っていきたいですね。

 

最後に、マルコスアロンソがスペイン代表に、そしてキエーザが遂にアッズーリに選出されました。

おめでとうございます。

未来のアッズーリの両サイドを固めるのはインシーニェとキエーザだと思ってるので、これに慢心せずに頑張ってほしいですね。

また、僕が大好きなマルコスアロンソ君も是非W杯メンバーに残れるよう精一杯戦って欲しいと思います。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。