アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

vsクロトーネ 採点

前半戦の借りを返しました。

最高でしたね。

バデリ、ベナッシ、テレオー、ビラーギが不在の中、ここまで戦力外とされてきた選手たちが躍動し、見事なゲームを披露してくれました。

さらに後半の20分程度ではありますが、久しぶりにロ・ファーゾも登場し、個人的には楽しい試合になったと思います。

バデリの代わりにキャプテンを務めたペッセッラもしっかりチームを引っ張ってくれました。

何より、キエーザシメオネにゴールが帰ってきたことを喜びたいと思います。

 

採点です。

 

スポルティエッロ 6.5

それほど多くの活躍の機会があったわけではないが、集中を切らさずに相手のシュートを溢さずストップした。最後の1対1を制したのは見事。好調を維持したい。

 

ペッセッラ 7.0

キャプテンとしてチームを率い、守備をまとめて無失点に貢献した。ディフェンスラインも統率されており、完成度は試合毎に上がっている。買取で決まりだ。

 

ウーゴ 6.5

ペッセッラと組んだ中央は崩されることがほとんどなかった。以前はプレッシャーにバタつくところもあったが、この試合では落ち着いて対応できていた。

 

ロウリーニ 6.0

持ち前の安定感で守備を支えた。前のキエーザが自由に攻撃できたのは、ロウリーニが裏の守備を固めていたからだ。ボールコントロールも良くなっている。

 

オリベーラ 6.5

非常に効果的な攻撃参加でクロトーネ守備陣を脅かした。ここ最近のビラーギの好調に勝るとも劣らないプレーであった。準備が出来ている証拠である。

 

クリストフォロ 6.5

先制点に繋がるシュートを放った。ピッチ上では守備陣と中盤の中継役としてクロトーネのプレッシャーの回避に一役買っており、組み立てに不可欠な要素となった。バデリの代役として十分すぎる出来。

 

ヴェレトゥ 6.5

加入直後に比べて危機管理が抜群に良くなっている。真ん中でボールを運ぶプレーも迫力を増しており、組み立ての役割もこなせるようになってきた。万能型のMFになりつつある。

 

サポナーラ 7.0

キエーザの2点目をアシストした。ダイレクトプレーもボールコントロールも申し分ない。ポジショニングも良く、欲しいところに必ずいる。エイセリックと共に攻撃陣の頭脳となった。

 

エイセリック 6.5

左から精度の高いクロスを何度も送り、必要な場面で持ち前のテクニックを活かしたプレーを見せるなど、チームに完全にフィットしていた。このプレーならベナッシからポジションを奪えるだろう。

 

キエーザ 7.0

文句無しのMOMである。動き出しのスピード感とタイミングはチーム随一でクロトーネは若きエースを止めることが出来なかった。ニアをぶち抜いた2点目は見事。

 

シメオネ 7.0

GKが弾いたボールを見逃さずに詰めた。エイセリックやオリベーラのクロスにも良い反応を見せており、飛び出しも引いての受け方も良かった。次のウディネーゼ戦も期待したい。

 

ダボ 6.0

ワンプレー見れば分かる身体能力の高さは圧巻である。バデリやクリストフォロほどパスセンスや組み立ての技術はないが、あっちにもこっちにもダボがいる。ラストパスやミドルなど、ゴールに絡むプレーがもっと増えてきたら面白い。

 

ロ・ファーゾ 6.0

無理な仕掛けはせずに後ろに預ける場面が多かったが、飛び出しやシュートには可能性を感じる。ライン際で勝負できるようになればもっと良くなるだろう。

 

ガスパル

出場時間が短すぎるため採点不可

 

 

全体として及第点以下の選手はいません。

まさに全員で勝ち取った3ポイントだと思います。

前回アウェーの地で敗れた時はクロトーネのハイプレスに対応しきれず、バランスとテンポを崩されて失点しましたが、今回はとりわけディフェンスラインから中盤にかけてのパスが上手く回せていたように思います。

エイセリックやサポナーラのようなテクニックのある選手は詰め寄られたらワンタッチでかわしてからサイドに流したり、ヴェレトゥやクリストフォロはダイレクトプレーで焦る前に形を整えたりと、かなりのびのびプレーしていたように見えます。

 

クリストフォロをこのまま放出してしまうのは本当に勿体ないですね。

バデリの代役として上手く仕事は出来てますし、まだ若いです。

年俸もそれほど高くなく、これ以上ない条件だと思うんですけどね、、

 

個人的にこの試合のハイライトはキエーザが2点目を取った後にサポーターの元へと向かっていって胸のエンブレムを掲げた瞬間です。

主力選手を大幅に失っても偉大なキャプテンを亡くしても胸のエンブレムには誇りがあります。

僕はキエーザが10年後もヴィオラにいるとは思いませんが、そんな先のことなんてどうでもいい。

今、彼が掲げたエンブレムは僕らのエンブレムです。

僕らはフィオレンティーナです。

 

最後に、これで今季初の4連勝となりました。亡きアストーリに捧げる勝利です。

僕は彼の死がチームをまとめたのだとは思いません。

これまで新チームをまとめ上げてきたキャプテンの死で一歩間違えば完全に崩壊してしまうところを力に変えて一つにしたのは他でもないピオリ監督です。

メディア対応力やチームの管理能力、試合への準備と選手との信頼関係の能力など、様々なスキルが求められる非常に難しい中で見事に全てをやってのけたのはピオリであったからに他なりません。

彼にはモンテッラやソウザのようなスペクタクルはないかもしれない。

でも、今のフィオレンティーナを任せるのにこれ以上ない選択をしたと思います。

僕は彼と彼の率いるフィオレンティーナを信じたいと思います。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。