港町ジェノヴァへ
明日23:00より、フィオレンティーナは年内最終戦となるジェノアとの試合に臨みます。
ジェノアが拠点を構えるジェノヴァはイタリア屈指の港町で、同都市に拠点を構えるサンプドリアとのダービーはDerby della Lanternaの名で有名です。
港町で灯台ダービーなんて洒落た名前をつけるものです。
そんなジェノヴァは現在セリエでも屈指のストライカー2名を擁します。
一方は美しいブルーを纏った往年のベテラン、ファビオ・クアリャレッラ。
今季は流石に得点王争いまでは無理かと思ったら、恐るべきペースでゴールを量産。
得点ランキング3位の11点をマークしています。
そしてもう一方がイタリアの地に突如現れた赤と青の新星、クシシュトフ・ピョンテク。
超人クアリャレッラや怪物ロナウドを抑えて、現在セリエA得点ランキング単独首位となる13得点を挙げています。
23歳の若きストライカーはその才能を惜しみなく発揮し、決して強豪とは言えないジェノアを支える原動力として大車輪の活躍を見せています。
そしてこのジェノアは、僕らが手も足も出なかったユヴェントスを相手に勝ち点を得ているチームです。
そんな優れたストライカー擁するジェノアが下位に沈むのは、守備があまりにも脆いから。
現在の失点数を見てみると、最下位はエンポリとフロジノーネの36失点。
前線の調子が芳しくないフィオレンティーナですが、ここはなんとしても複数得点で突き放したいところ。
いつも通り試合終盤1点差を守りにいけば刺される相手です。
しかもウーゴが出場停止ですから、これは大変です。
負傷したミレンコビッチの様子も気がかりですね。
インフルエンザのミララスも流石に出場は無理でしょう。
アウェーでの試合となるので、今のヴィオラが優位にゲームを進められるとは思っていません。
おそらく苦しい展開が続くでしょう。
頼みはキエーザの1人速攻になりそうです。
逆サイドのWGがピアツァであれば、アウェーにおいては特に心配です。
個人的にはこの試合はエイセリックの方が良いのではないかと思います。
あるいは、もう先発でソッティルを試すか。
ここまでのフィオレンティーナの守備の問題は、DF陣というよりもむしろ中盤にあります。
今季のヴィオラの中盤の完成度は目に見えて低いです。
技術が足りぬなら運動量で補うしかありません。
とにかく中盤のプレッシングです。
これが甘くなると前節のようにDFが黄カードをもらいます。
固定メンバーが変わって組織が上手く回るか分からない試合は特に。
というか、そもそも今のヴィオラには中盤底を1人で担えるような選手がいないことに気付くべきです。
現有戦力でのアウェーゲームにシステマチックな攻撃は期待できません。
気持ちで勝てというのは悪い意味で日本人的ですが、ワンチャンスを泥臭く取りに行くというのは必須です。
VARで奪ったPKでのウノゼロでも構いません。
2018年最後の一節、勝ち点3に期待したいと思います。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。