アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

欧州は遠い

ローマvsポルトの試合を観ました。

リーグで安定感を欠いているローマがCLでどこまでやれるのだろうと若干不安でしたが、杞憂でした。

ポルトの攻撃陣を完全にシャットする完璧な守備でゲームを最後までコントロールし、前線もそれに負けじと素晴らしいパフォーマンスを披露しました。

ドッピエッタを記録したザニオーロは勿論ですが、圧巻だったのはCFのジェコで、やはりこのレベルで戦うにはこのレベルのストライカーが必要なのだと思いましたね。

 

そして怪我明けのデ・ロッシもどこまで出来るのかと個人的に不安視してましたが、衝撃でした。

ペッレグリーニとクリスタンテが攻撃に厚みを持たせるチームが攻守のバランスを最後まで欠くことのなかったのはデ・ロッシのバランス能力と嗅覚に他なりません。

頼れるベテランというのは得てして試合を読む力を持っているものですが、デ・ロッシのそれは他の選手と別次元にあるように思いました。

彼が持ち場を離れる時には必ず意味があるのです。

バレロやバデリも一時期ローマからの興味が報じられたバランス感覚に長けるMFですが、なるほどこれは別だなと。

 

 

こういう試合を観るとフィオレンティーナがまだまだであることを実感させられるのですが、このレベルまで到達できたらどんな景色が見られるのだろうと少し楽しみにもなります。

CL常連チームを応援されている方々には理解されない気持ちです。

 

さて、そんな憧れを抱いて過ごした一週間でしたが、気持ちと現実というものは決まって相反するものです。

頼れるカピターノであるCBペッセッラが負傷し、約1ヶ月程度の離脱となることが発表されました。

欧州は遠いですね。

リーグもコッパのアタランタ戦もペッセッラ無しで臨むことになります。

 

目先のところからいきましょう。

まずは今週末のSPAL戦です。

前半戦ではホームで圧倒的な勝利を収めたヴィオラでしたが、今節はそうもいきません。

ペッセッラのようなカバーリングに長けたCBがまるでいないのです。

ネット情報だとウーゴは確定で相方をミレンコビッチでいくのかチェッケリーニでいくのかとのことでしたが、個人的には全員使ってナポリ戦の3-5-2型にしてしまうのが一番良いのではと思います。

 

攻撃陣に目を移しましょう。

キエーザとムリエルはもう確定として、トリデンテの最後の一枚をどうするかというのが悩ましいところであります。

ベストはミララスだと個人的に思ってますが、そのミララスが負傷中の今はシメオネが真ん中に入るのか、サイドにピアツァやジェルソンが入るのか。

ミララスの代わりにモンティエルをトップに呼んでみてほしい気持ちはありますが、Aで戦うにはフィジカル面でまだ成長が必要かなとも思います。

 

今季頭では短いながらも出場機会のあったヴラホビッチは現在プリマで修行中。

レンタルに出る選択肢を捨てて彼自身がプリマであってもここに残る道を選んだそうです。

良いか悪いかはさておき、ちょっと嬉しいですね。

セリエBでもトップチームでの経験を積んだ方が良いのではないかとも思いますが、そうやってレンタルに出して上手くいった例の方が少ないので、これはこれでありかなと。

 

フィオレンティーナプリマは現在リーグ2位。

1位のアタランタを勝ち点差4で追っています。

そのアタランタプリマとの試合も明日。

ホームでの一戦だけにこれは勝ちたい。

前半戦アウェーでの一戦は2-1で敗れているので、借りを返して欲しいですね。

頑張れヴラホビッチ!

 

ペッセッラ不在の間のカピターノはキエーザとなりそうです。

文句無しですね。

アストーリを亡くした直後のキエーザはまだ未熟で、キャプテンマークを受け継ぐには荷が重い状態でした。

しかし今は別です。

フェデリコ・キエーザヴィオラのリーダーに相応しい。

 

この1ヶ月を占うSPAL戦の鍵は例の如く中盤の守備です。

カバーリングに長けた選手がいないことを考えて、ペターニャやアンテヌッチに裏へと抜けられる手前で抑えられるようなプレッシングを期待したいですね。

 

カピターノがいないからといって負けて良い訳はありません。

ここから憧れの舞台に立つためには何としても勝ち点3を取り続けて欧州争いにしがみついていくしかありません。

ここから勝ち点1でも差をつけられればヴィオラの欧州は無くなったと言っていいでしょう。

なんとしてもここを勝って、ナポリ戦で見せた気概を今季終盤まで維持してもらいたいと思います。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。