アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

vsボローニャ 採点

ピオリの辞任から僅か一週間。

まだまだチームに戦術が浸透するには時間がかかるだろうと思われた第二次モンテッラ政権迎えた初戦です。

これまでのひたすら縦に行くピオリヴィオラに比べて、随分横の揺さぶりが増えたように感じます。

そして真ん中を使う回数が多くなりました。

相変わらずヴェレトゥは心臓です。

アタランタ戦までにフィニッシュまでの道筋を全体で共有したいところ。

 

 

ラフォン 6.5

味方のパスミスが招いた大きな危機を何とか防ぎきった。ラフォンの奮闘無くしてクリーンシートはなかった。

 

ペッセッラ 6.0

CBの中央で堅く守り抜いた。ドリブルもクロスもパスも持ち前の危機察知能力で跳ね返し、信頼を得るのには十分な内容だった。

 

チェッケリーニ 6.0

ウーゴの穴は感じない。攻守両面で決定的な仕事は出来ないが、90分通して安定した守備を見せたことは今後大きく起用に影響があるだろう。

 

ミレンコビッチ 6.5

再三攻め込まれた右サイドは全てミレンコビッチが封鎖した。高さとフィジカルは守備においても絶対的な武器であり、敵のクロスも見逃すことはなかった。

 

ビラーギ 6.0

果敢に仕掛けたクロスもついに味方を捉えることはなかった。それでも攻撃の肝であったことは間違いない。どこかのタイミングで自分で狙ってみるような幅が欲しい。

 

キエーザ 5.5

WBとしては及第点以下。前半の敵の攻撃は全てキエーザの後ろからやられていた。一方FWときては流石の嗅覚を見せたが、枚数をかけてくるボローニャ相手にシュートまで放つことは出来なかった。

 

ヴェレトゥ 6.5

卓越した視野とボールコントロール。向かってくる敵をひらりとかわして配給する姿は華麗であった。ただ、あまりにもヴェレトゥに頼りすぎているため当然ミスもでてくる。

 

ダボ 6.0

前半キエーザの守備の穴を埋めたのはダボだった。中盤のパス回しにも参加し、モンテッラ式の奪われない場所に出す判断が適切に行われた。

 

ジェルソン 5.5

攻守に走り回って顔を出してはいたものの、そのどちらでも大きな仕事は出来ず。バイタルでのアイデアを発揮してもらいたかった。

 

シメオネ 6.0

前半の裏への意識はとても魅力的だった。消極的なプレーは消え、自らゴールに向かう姿勢の引き立つ内容であった。あとはフィニッシュである。

 

ムリエル 5.5

GKとの一対一という大きなチャンスを逃し、少ない機会でシュートを放つも枠を捉えることはなかった。僕の知るムリエルはこんなもんじゃない。

 

ベナッシ 5.0

やはり組み立てには関与できず。ショートカウンターからのフィニッシュがチームの意図にない限り、今のままでは新チームで定位置確保は難しい。

 

ミララス 6.5

自ら仕掛け、ボールを拾い、サイド攻撃の厚みを増した。フィニッシュまで自分で持っていければ最高だが、なかなか中には切り込めない。

 

ヴラホビッチ

出場時間が短すぎるため採点不可

 

 

 

誰がどう見てもバイタルのアイデアが無さすぎるゲームでしたね。

ラストパスのセンスが無さすぎる。

個で打開してきたピオリ政権の何よりの弱点です。

意外性のあるパスを出せる選手がいないから、フィニッシュにいくまでにインターセプトされてしまいます。

モンティエルがフィジカルより創造性で勝負するタイプの選手なのですが、彼はまだ最低限レベルのフィジカルを備えていません。

ここで無理に起用しては怪我をさせる恐れがあります。

分かってはいるのですが、見てみたいというの本音です。

 

そうは言っても、中盤がより中盤らしく機能するようにはなりました。

少ないタッチ数でリスクの少ない場所へと繋いでいく中盤の連動性はピオリ政権になかったものです。

ボールの放し方が悪いダボですが、ワンタッチで余計なことを考えずに簡単なところへ出すのなら思考がクリアになるようです。

ゴンサロのようなCBからのフィードを期待した攻撃も何度かありましたが、さすがにそこまで上手くはいきませんね。

でも3バックで構える守備はなかなか悪くなかったと思います。

来季はここに長距離砲を加えるのでしょうかね。

 

さて、監督交代で良くなることもあれば当然悪くなるところも出てきます。

まずはムリエルです。

スピードを活かしたショートカウンターの方が明らかに彼のスタイルには合っています。

前にDFを置きながらシュートを撃てる数少ない選手ではあるのですが、簡単に絶対的な選手としてしまうことなく今やりたいサッカーにフィットさせることを最優先に考えてもらいたいところです。

 

そしてベナッシ。

言わずと知れたフィオレンティーナのエースストライカーなんですけど、彼はモンテッラが好む足元の技術に長けたゲームメイカーではありません。

ゴール前でのポジショニングの良さが売りであって、決してボールの受け方が良い訳ではないので。

すると、中から崩して外に揺さぶり再度中で仕留めるモンテッラのやり方にはなかなか合わない部分があります。

 

そもそも今のメンバーがピオリの為に揃ったメンバーなので、上手く噛み合わないのは仕方ない部分もあります。

色々と考えなければならないことはありますが、しかしピオリ政権時に感じなかった何かを感じたのも事実です。

 

次節アウェーでのユーヴェ戦を迎えて、遂に準決勝2ndLegアタランタ戦です。

強敵から強敵という嫌な日程ではありますが、敵の胸を借りるつもりで、精一杯波乱を起こしてやりましょう。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。