アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

今日作ったスープカレーが美味しかった話

サッカーのことを書きたいところなのですが、全くと言っていいほど書くことがないので、全然違うこと書きます。

全く関係ないです。

ぼーっと思ったことを書こうと思っただけなので。

つまりは簡易的なエッセイです。

 

僕は田舎の普通の家庭で長男として生まれました。

下には弟が一人います。

他に兄弟はいません。

 

弟とは昔から仲が良く、小学校の高学年くらいからはほとんどケンカもしませんでした。

 

基本的に弟は僕から色んな影響を受けていて、服や音楽、勉強、映画、その他様々な分野で僕の後を追っています。

そんな弟と僕の大きな違いは多分運動能力です。

僕は昔から本が好きで、どちらかと言えば外に出るより家で本を読むタイプでしたが、弟は逆に外に出て走り回っているタイプでした。

だから僕より弟の方が運動能力は優れていました。

 

サッカーの才能も段違いで、僕は地域のチームの並みの選手でしたが、弟は誰もが認めるチームのナンバーワンプレーヤーでした。

中学に入った時、僕は中学校の部活動でサッカーを続けましたが、弟は日本代表選手も輩出している地域の強豪クラブチームに入団しました。

 

強豪クラブというだけあって、遠征や合宿も頻繁にありました。

自立を重んじるクラブだったので、炊事・洗濯は自分でやらなければならないそうでした。

おかげで弟はみるみる一人暮らしスキルを身につけていきました。

 

一方の僕はとにかく体力を使わないことに命を懸けていたので、家にいても全く何もしませんでした。

両親は僕を石像だと言いました。

気にせず僕は体力を温存し続けました。

 

両親がいない休日などは基本的にご飯は食べませんでした。

食べに行くのも作るのも面倒だからです。

弟がいると、弟が代わりに作りました。

僕が「お茶」と言うと、弟はお茶を入れて僕のところに持ってきました。

まさに亭主関白です。

 

時は過ぎ、弟が大学生になった時、実家を出て一人暮らしを始めました。

ついに僕のもとから世話役がいなくなりました。

まぁでも僕自身は実家にいたもんですから、変わらず動かぬまま成長しました。

 

それから僕は大学を卒業し、仕事に就きました。

最初は実家から通える職場だったので問題なかったのですが、程なくして転勤が決まりました。

恐れていた一人暮らしの始まりです。

 

悪いことはそれだけに留まりませんでした。

転勤先の都合で、早い時間に家に帰れないのです。

食べに行くにもお金はないし、時間もありません。

だから僕は休日にまとめて5日分のおかずを作り、冷凍しました。

するとレンジでチンするだけでご飯ができます。

これをひたすら続けました。

 

最初に作ったのはお好み焼きでした。

失敗することがないからです。

失敗しました。

粉の味しかしませんでした。

5日間粉の味を噛みしめました。

二度と粉もんは作らないと決めました。

 

次に作ったのはハンバーグでした。

カチカチでした。

イメージしてた感じと違いました。

2日で飽きました。

水曜日には自分で作ったくせに「またハンバーグかよ」と思いました。

 

そんなこんなでしばらく経ちました。

最近は休日に2,3くらいのおかずを作っておいて、ローテーションすることで飽きを防ぐという技を覚えました。

とにかく「作り置き レシピ」で検索したものを作りまくりました。

 

そして今日、初めてレシピを見ずに夕飯を作りました。

夏野菜とシーフードのスープカレーです。

切って煮詰めるだけなのでマジで簡単です。

でも初めてレシピを見ずに作ったオリジナルでした。

美味しかったです。

誰かに言いたくなりました。

今日作ったスープカレーが美味しかったと言いたくなりした。

でも誰に言ったらいいのか分かりませんでした。

前の恋人と別れてから今初めて恋人がいたらと思いました。

 

僕はあまり人生において「彼女欲しいなぁ」と思ったことがありません。

強がりでなく、本当に。

一人で充実してしまっていたからです。

友達に恵まれ、趣味も充実して、お金は自分のことにかけるのが幸せでした。

勿論恋人がいたこともありますしそれはそれで幸せな日々であったのですが、僕は多分そもそも恋愛に向いていませんでした。

 

しかし今日、作ったスープカレーが美味しかったというそれだけの理由で、誰かが恋しいと思いました。

何故ならそれで連絡できるのが恋人だと思うからです。

親友と呼べる友人も幸い数人います。

でもずっとLINEで喋ってるのが煩わしくなってしまうので、誰ともそんなに頻繁に連絡は取りません。

別にスープカレーが美味しかった話を親友としたいわけでもありません。

 

もしここで「誰か」に特定の人物が思い当たったならば、多分それが僕にとって一番好きな人に近い人なのだろうと思いますが、残念ながら全く心当たりがありません。

当然です。

前の恋人と別れてから今の今まで全く求めてこなかったわけですから。

 

でも今日のスープカレーにはそんな気持ちにさせる何かがありました。

 

何でも一人で出来る弟は春からオーストラリアに行きました。

バイトでお金を貯めて、足りない分は親に借りて、留学です。

弟も両親も家にいない日々を送る僕も少しずつ動くようになり、料理も出来るようになってきました。

不器用なので手際は悪いし、掃除も相変わらず苦手です。

なので、ロボット掃除機に弟の名前をつけて可愛がっています。

 

そういえば動く石像というモンスターがドラクエにいたのを今思い出しました。

せっかく動くんだからもうちょっと楽なポーズとれよと思います。

 

言いたいことは書き終わりました。

上手いことまとめられたらいいのですが、まとめの文句も別に思いつきません。

つまらない身の上話になりました。

風呂に入って明日の仕事の準備をして寝ようと思います。

皆さんも良い夜を。

おやすみなさい。