アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

ヴィオラジャパン会レポート〜先輩達に聞いてみた〜

2019年8月22日 晩夏の夜

 

グルメ人を虜にする街,神楽坂。
その路地にたたずむイタリア トスカーナ料理がいただけるお店「Alberini(アルベリーニ)」さんが今回の舞台でした。
このお店が好きだ!
ドアを開け,店内へと足を踏み入れた瞬間にそう思いました。
厨房脇にはルイ・コスタのユニフォーム,天井にはヴィオラのフラッグなどが飾られていて,そう思わないヴィオラサポーターがどこにいるのでしょう。

 

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僕よりも早めに来られていたのは,お子様を連れた3名のご家族。
その後,続々とサポーターの方が来店し,僕と同じく初参加のCOLT-山本さん(@crvRcarBz)も到着。

 

SALUTE(乾杯)!!!

 

挨拶と共にトスカーナワインやスパークリングの入ったグラスを交わしてヴィオラジャパン会が開催されました。

 

初対面の方もいるので,最初は自己紹介から始まり,続いてイタリアはフィレンツェのエピソードトークに。
参加者の皆様はフィレンツェに滞在・居住経験のある方が多くいらっしゃり,ローカルな話からフィレンツェの歴史などを教えていただきました。
こちらはメインではないので割愛させていただきます。
ただ,報告事項が一つあります。
サッカー漫画『VIVA! CALCIO※』の袖に集合写真が載ったこともある集まりでして,流石はクラブ公認サポーターの方々だと感嘆しました。

 

※1993年に連載が始まった愛原司によるサッカー漫画。主人公である天才 椎名耀がセリエA 14位のフィオレンティーナに加入し,バティストゥータルイ・コスタとともにスクデットを目指すサクセスストーリー。

 

そんな先輩サポーターの方々がヴィオラを応援し始めたのは主に1980年代初め~1990年代後半から。
天才ロベルト・バッジョヴィオラで名を上げたのが1980年代後半,アルゼンチンの英雄バティストゥータフィレンツェにやってきたのが1990年代前半の出来事です。

 

長くヴィオラを応援してきた彼らのアイドルを尋ねてみると,ロベルト・バッジョは勿論のこと,フィレンツェの至宝と呼ばれたジャンカルロ・アントニョーニや元ドイツ代表でVIVA! CALCIOにも登場するMFシュテファン・エッフェンベルク,未だ歴代最高との呼び声も高い守護神トルド,兄ミカエルと共にラウドルップ兄弟として有名なブライアン・ラウドルップなどが上がりました。
そしてその中には現在活躍中のフェデリコ・キエーザの父,エンリコ・キエーザの名前も!
息子もすごいけど,父親は別格だったと全員がおっしゃっています。

 

ちなみに最近やってきたフランスの英雄フランク・リベリーの加入については,僕以外全会一致で大歓迎とのこと。
久しぶりの大物なので,期待はしているそうです。
勿論あの忌まわしき大誤審のバイエルン戦※ は忘れることはないそうですが・・・笑
ただ,リベリーは求めている大物というわけではなかったみたいです。
その理由は,現在のヴィオラについて尋ねてみたときに明らかになりました。

 

※09-10シーズンCLにて,ヴィオラプレーオフを勝ち抜き,リバプールやリヨンを抑えてグループリーグを首位で通過。しかし決勝トーナメント1回戦でのバイエルン戦1st Legにて,明らかにオフサイドポジションにいた元ドイツ代表クローゼのゴールが認められ,結果として4-4のアウェーゴールの差で敗れるという出来事がありました。ちなみにリベリーは当時既にバイエルンに所属していて,試合にも出場しています。

 

これまでのフィオレンティーナを知る方々に現在のヴィオラについてどう思うかを尋ねました。
聞いた瞬間に即答されました。

 

「別物」

 

花の都と言われているのにも関わらず,華やかでもなく美しさもないとのことでした。
これはバッジョルイ・コスタの時代を知っているからかなと思ったら,違いました。
勿論浮き沈みはあるので,不振のシーズンまで美しさを求めるわけではないですが,唯一の心臓だったバレロを手放した時点でぎりぎりに保っていた美しさが完全に崩れたとのことでした。
そういった意味で,リベリーは大物とはいえど華・美しさがないため,求めていたタイプではないということに繋がったそうです。

 

それからあと一つ,ライバルチームについて尋ねました。
これは全会一致でユヴェントス
若い世代は知らないでしょうが,ヴィオラ側がユーヴェをゴッビと煽りまくっていたこともあり,実は現地ではトリノ以上にお互いの仲が悪く相当な犬猿の仲だった模様。
正直,ヴィオラバッジョの件で一方通行にユーヴェを嫌っているのかと思っていました。

 

実はこれ以外にも歴代ベストイレブンを決めようと話をしていたのですが,お酒が進んで酔ってきたことや,夜も更けてきたため,きちんと決めったのはGKとCBのみです。笑
GKはやはりトルド。
人としても素晴らしく,ファンに対してとにかく優しいそうです。
CBにパサレラとアストーリは予想していたものの,もう一人の選出は少し意外なものでした。
ダイネッリ!!!

 

最後になりますが,ヴィオラジャパンの方々はTwitter世代の若いヴィオラコミュニティともつながっていきたいと両手を広げて受け入れてくださいました。
器が大きいです。笑
これって多分ヴィオラだけではないでしょうね。
ビッグクラブだと簡単に世代をこえて繋がることが出来ると思いますが,その他のクラブは若い世代が扉を叩いてみることの重要性を感じました。
そのきっかけを作ってくださった寝そさん(@kusanomono1615)には感謝しかないですね。

 

あと,家族でいらっしゃったお子さんは現在小学2年生ですが,持ち物服装がヴィオラ一色でした。
遠征中で来られませんでしたが,お兄ちゃんの名前はなんとルイ!
ご両親のおかげもあり,生粋のヴィオラサポ。
全世界にこのような子がいると思いますが,他のチームのファンに移行してしまわないように,フィオレンティーナには花の都らしく魅了するサッカーで結果を残さなくてはいけないと感じました。
そして,これはヴィオラファンに限らずですが,僕らTwitter世代の若いサポーターも彼らが大きくなったころにこのクラブのサポーターでよかったと思ってもらえるようなサポーターに成長していかなくてはいけないと感じました。

 

2019/08/25 Masa(@MasaEto1)