三連勝です。
長らく勝てなかったチームが3試合連続で勝ち点3を取りました。
勝ったこと以外に収穫のない試合だったという声もありますが、勝ったこと以上の収穫なんてないなぁとしみじみ思います。
上手くかなかったことも多々あれど、リーグ失点数5という堅守が武器のチームにセットプレーからゴールをこじ開けたことは大きな収穫だと思います。
ヴィオラの巨人は頼もしい。
ドラゴフスキ 6.5
スポルティエッロの控えを務めていた頃の不安定さは見る影もない。ヴィオラ史上過去最高水準の足元の技術でフィードも難なく蹴ることが出来るため、フィード苦手というCBの弱点を上手くカバーしている。
ミレンコビッチ 7.0
クリバリを破った高さと強さで、見事ウディネーゼの門をこじ開けた。日に日に守備も良くなっており、台頭してきた頃の荒さも良い意味で無くなってきた。ここからさらに化ける。
ペッセッラ 6.5
再三カウンターを受けながらも、中を自由にさせなかったのは頼れるDFリーダー無くして有り得なかった。2センターだった頃よりタスクが減り、のびのびプレーしているように見える。
カセレス 7.0
文句なしのMOM。広い範囲を安全に守るベテランの経験と技術は眼を見張るものがある。このまま大きな怪我なくシーズンを終えたら、リベリーやプルガルよりも大きな補強だったと言えるかもしれない。
ダウベルト 6.0
キエーザが封じられる展開にあって、サイド攻撃が使えるのは非常に大きい。左サイドから枠をとらえた弾丸シュートは相手GKに阻まれたが、更なる進化の可能性を感じずにはいられなかった。
リローラ 5.5
特別穴だったと言うわけではないが、この試合のリローラはいつもより攻守のバランスが中途半端に見えた。前半のキエーザ封じの被害者の1人。
プルガル 6.5
攻守に走り回って気の利くポジショニングを維持し続けた。MFに必要不可欠な視野と判断力を持っている。引いてくる相手にはバデリ無しでも十分そうだ。
バデリ 5.5
単純にウディネーゼというチームの戦い方と相性が悪かった。いつもの華麗なスルーパスやリズムを作る細かなパスはこの試合では十分に機能せず。結果的に狙いに行けるベナッシの方が適役となった。
カストロヴィッリ 6.5
エレガント。若きマエストロを経由するボールは美しい旋律を奏でて前線へと繋がった。まだ荒削りな部分はあれど、中盤で舞うその姿にボルハ・バレーロを重ねたのは僕だけでないはず。
キエーザ 6.0
ウディネの堅守にフラストレーションを溜め、若干昨季の独りよがりが見え隠れした。ただ、右サイドでのカセレスのカバーリングと試合終盤の駆け上がりは貢献以外の何者でもない。ゴールだけが欠けている。
リベリー 7.0
セリエAにおいて、年齢は弱みというよりむしろ経験という名の武器になるということがよく分かる。前線から守備は決してサボらず、それでいて攻撃時に複数のDFの間を抜けるステップワークは見事。カンピオーネとは彼のことを言う。
ベナッシ 6.5
正直不安だったが、杞憂だった。入ってすぐにチャンスメイクに絡む姿を見れば、まだまだ戦力外にはなり得ない。それほど中盤の組み立てに苦労しない相手なら、現メンバーに変えて出すのもアリかもしれない。
ジュルコフスキ
出場時間が短すぎるため採点不可。
ゲザル
出場時間が短すぎるため採点不可。
ずっと勝てなかったチームが勝てるようになってから、試合を観るのが楽しくて仕方ありません。
カセレスは本当に大きな補強ですね。
ペッセッラとミレンコビッチでは展開力が無さすぎて、そこを突かれる場面がこれまであまりにも多かったのですが、カセレスとドラゴフスキがフィード蹴ってくれるお陰でかなり改善されました。
また、LWBのカバーリングもカセレスがしてくれるため、ペッセッラの負担が一気に減って前に出られるようになりましたね。
ダウベルトの躍動はカセレスの裏のカバーとリベリーのパス&ポジショニングが大きな理由でしょう。
若手主体なんて言ってましたが、経験値というのは何にも変えられない宝だなと思わされます。
一方でヴィオラの新たなる若きハート、ガエターノ・カストロヴィッリは何と美しいプレーをするのでしょう。
間違いなく近いうちにアッズーリに召集されます。
僕は今のイタリア代表MFにカストロヴィッリが劣っているとは微塵も思いません。
前半はウディネの堅守からのカウンターにより、それほど一発の強度はないものの、いつか一点やられるんじゃないかという雰囲気がありましたが、最後まで守り切って、セットプレーで決勝点。
こういう試合に勝てるチームが強いんですよ。
ホームであることを考えても、この試合にはどうしても勝ちたかった。
落とさず勝ち切ったことに拍手を送りたいと思います。
これでやっと順位表の一桁に位置しました。
4位ナポリとの勝ち点差も僅かに2です。
次節ブレシア戦も落とすわけにはいきません。
このまま連勝街道突っ切っていきましょう。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。