vsミラン 採点
ゴール取り消しと存在しないはずのリゴーレ。
アウェーの洗礼にしては厳しすぎる判定。
僕は、勝っても負けてもステファノ・ピオリとは正当な試合がしたかった。
採点です。
ドラゴフスキ 6.5
失点はノーチャンス。それより前半最初のレビッチのヘディングをよく止めた。DFから色々任されすぎていて、日本の保育士並みに仕事量が割りにあってない。
ペッセッラ 5.0
見ているだけの軽い守備から生まれた失点。ミランの前線には好きなだけボールを入れられ、大人数でごちゃごちゃやってるだけでろくな対応はない。DFリーダーには程遠い。
ミレンコビッチ 5.0
DFラインが常にミレンコビッチのところで一歩引いている。そこで裏に抜けられてやられる。強みのはずの対人も全く出せぬまま試合を終えた。
カセレス 4.5
最低なクリアミスとGKに戻すしかない選択肢の無さ。全てカセレスとダウベルトのところを狙われていた。イゴールに勝るところは一つもない。
リローラ 5.5
気の毒すぎる試合。持ち前の突破もサポートの無さから十分に活かせず、最後には完封されてピッチを後にした。
ダウベルト 4.0
障子紙より突き破りやすい守備。何も生み出さない攻撃。リベリーという操舵手がいなければ、ここまで波に流されるだけの選手に成り下がるかという出来。擁護するところは一つもない。
プルガル 5.5
中盤底のストッパーとしては全く機能していない。かといって、ゲームメイカーとしても機能していない。そもそも、DFから受けたボールを前に繋げない。何のための中盤か。リゴーレ成功で+0.5。
ダンカン 5.5
フィジカルの強さと時折見せる攻撃は脅威。しかし、まだ味方との距離感やタイミングの共有が不十分である。一つ先には繋がっても、そこから先には繋げられない。
カストロヴィッリ 6.5
酷いゲーム展開の中、一人間違いなく戦っていた。サイドライン際、サポートも無しに3人に囲まれながら突破してみせるだけの力がある。足とボールが見えない糸で繋がっているかのよう。
キエーザ 6.0
前半は完全に消えていたが、後半少しポジションを落としてからは存在感の塊だった。やはりキエーザは出来るだけボールが持てる位置に配置したい。
ヴラホビッチ 6.5
Aのフィジカルに慣れてから簡単なロストが殆ど無くなった。まだターゲットマンに出来る程ではないにせよ、少しポストプレーの片鱗が見えたのが素晴らしい。リゴーレを得たクトローネへのパスは美しかった。
クトローネ 7.5
リードを許し、内容的にも全く歯が立たず、しかも1人少ない状況でチームの流れを一転して見せた。前線からボールを何度も追い、裏のスペースを狙い続けた。結果として得たリゴーレが数字に現れない実力。
イゴール 6.0
サイドでの起用となったが、相変わらず落ち着いたプレーに終始した。90分が近づいても、焦って変なクロスを上げようとしなかったのが好印象。ダウベルトならやってた。
ミランが気の毒すぎる試合になりました。
相手に情けをかけている余裕が今のヴィオラにあるのかと問われれば間違いなくないのですが、それでもこれは不当です。
内容的には今季のワーストゲームでした。
本当に何もさせてもらえなかった。
まず、中盤で誰も前を向けません。
唯一向けるのはカストロヴィッリですが、当然敵は厳しくつきてきますし、パスコースを作る選手が居なさすぎて先に繋げられません。
結局のところ独力の突破に頼るしかなくなります。
ダウベルトはリベリーが居なくなってから本当にパフォーマンスが落ちてます。
これまで彼が活きていたのは、運動量だけを武器にサボらず上下動をするのをリベリーが使っていただけなので、それが出来なくなると機能不全を起こすんですね。
もう限界です。
とりわけ酷いのがCB陣です。
誰一人として守る気がない。
カセレスのクリアミスの後、あの位置で棒立ちだったペッセッラには呆れました。
チェッケリーニなら間違いなく足出してます。
ネットが揺れるまで足を伸ばし続ける選手でなければ、CBでいる意味なんてありません。
ダンカンは要所要所で良さが出てますが、まだ完全にフィットしたとは言えませんね。
ただ、期待は持てそうです。
ポジティブに捉えられるのはヴラホビッチとクトローネでしょう。
ヴラホビッチが単なるボックス内でのストライカーではなくなってきたので、共存に望みが出てきました。
終盤決定機を逃したのはコンティのブロックが良かったのであって、あのシーンでは僕は責められないです。
フィニッシュ特化型の古風なFWから、きちんと運べて、パスも出せ、守備もしっかり走れる現代型になりつつあります。
それでいてフィニッシュ能力はあるので、ポストプレーの質と足元の細かな技術、緩急の使い分けを身につければとんでもない選手になると思いますね。
チームや街、ティフォージへの愛情を示しているのもとても良いです。
バティストゥータの再来となり得るかもしれません。
ミランはとにかく強かった。
選手交代から流れが悪くなったのはピオリの采配ミスですが、そこまでに用意してきた戦術はもう見事としか言えない。
ホームでここまで完封された試合はなかったです。
順位を上げているのも納得しました。
インテル時代に連勝街道突き進んでた時も強かったですからね。
ピオリらしい流れで、この試合以外は順調にシーズンを歩んでいるのではないかと思います。
結果は引き分けですが、負け試合です。
言い訳はありません。
完敗です。
来季は正当に勝ってみせます。
最後に、「ステファノ・ピオリは真の男で、永遠に我々の仲間だ」というヴィオラティフォージの言葉に僕も賛同するということを記し、次節に向かおうと思います。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。