遂に新シーズン開幕。
メルカートでは主役になり切れなかった感が否めませんが、カンピオナートではいつだって僕らが主役です。
今季が始まる前の最大の懸念点であった「イアキーニの手腕」は、もはや不要なものであったと言えそうです。
つまらないフィオレンティーナには別れを告げましょう。
あの晩僕らが見たヴィオラは、手早くボールを動かし、サイドを起点に果敢にゴールに迫る攻撃的なチームでした。
採点です。
ドラゴフスキ 6.5
前半のビッグセーブはその後の流れの全てを守った場面だった。退団の噂も出ていたが、やはり守護神はドラゴフスキでなければならない。今季もよろしく。
ミレンコビッチ 6.0
序盤激しいプレスで何度もファールを犯してカードを貰うも、そこできっちり抑えた後は手荒なプレーは控えてクリーンシートに貢献した。上がり過ぎず、でも右の後ろにサポートに入る姿勢も良かった。
チェッケリーニ 6.0
ペッセッラの穴は感じず。相変わらずバックアッパーとしては申し分ない選手である。敵の素早いプレッシャーにも危なげなく対応した。
カセレス 6.5
良い時のカセレスは突破される気がしない。対人も展開も申し分なし。これが続くとは思っていないが、契約延長は正しかったと思えるパフォーマンスだった。
ビラーギ 7.0
これは本当にあのビラーギか。目を疑う成長である。どこの誰を連れてくるより大きな補強である。サイドに張ることでプレッシャー回避の逃げ場となり、両足から繰り出される正確なクロスはトリノゴールを何度も脅かした。今夜の主役の一人。
キエーザ 6.5
前半は独力で突破を図るも上手くいかず。後半に入ると内側でなく縦に抜ける動きが増えたことで、ゴールに近づくことが出来るようになっていった。カストロヴィッリへのクロスは見事。
ダンカン 6.5
中盤底で両サイドにボールを供給し、攻守のバランスを取り続けた。ミスしたら怖いなという場面で無理せずにリスク管理を行えていたのが好印象。スタメンでも全く問題ないレベルだった。
ボナベントゥーラ 6.5
現役アッズーリのMFはあらゆる点で技術の高さを見せた。囲まれた時の足元でのボール捌きや体の入れ方、サポート時の気の利いたポジショニングにゴールを狙う動き。どこへ行っても通用する。
カストロヴィッリ 7.0
今季から10番を任されるが、それに恥じないパフォーマンスを早速見せてくれた。左サイドでビラーギと共に敵を掻い潜りながらチャンスを演出し、最後にキエーザのクロスをゴールに叩き込んだ。
リベリー 5.5
ボディバランスの良さは流石であるが、いつものドリブル突破はなく、むしろ無謀なプレーに見えた。FKのあり得ないミスは勝ち点を落としかねない軽率さだった。
クアメ 6.5
シリグの好パフォーマンスに阻まれたが、ビラーギのクロスに何度もターゲット役として合わせて見せた。ゴールには時間の問題だろう。このパフォーマンスなら2桁は確実に取れる。
出場時間が短すぎるため採点不可。おかえり。
ヴラホビッチ
出場時間が短すぎるため採点不可。
リローラ
出場時間が短すぎるため採点不可。
ヴェヌーティ
出場時間が短すぎるため採点不可。
クトローネ
出場時間が短すぎるため採点不可。
中盤の3人は申し分なかったですね。
このクオリティでまだバレロやアムラバト、プルガルが控えていると思うと本当に期待できます。
ダンカンが底で上手く捌いているのがとても好印象でした。
全体としてパススピードが上がり、2秒以内のプレーが増えましたね。
左右に揺さぶって上手く敵を剥がし、主にビラーギのクロスから決定機を生みました。
両足使えるようになっているのが素晴らしいですよ、ビラーギは。
正直ここまで成長しているとは思いませんでした。
左で後から出てきたリローラも短い時間ながら悪くないプレーを見せていたと思います。
ビラーギのようなクロッサーではありませんが、リローラには持ち前の突破力がありますからね。
場合によって使い分けられそうです。
今回はRWBにキエーザでしたが、その位置にリローラを置いて最前線にキエーザとクアメを配置することも出来なくはないでしょう。
カストロヴィッリはビラーギが連携面でかなり上達しているぶん、二人でボールが回せてしまうので、リベリーが後退してからの方がのびのびプレーしていました。
昨季だとダウベルトとのパス交換は期待できなかったので、リベリーが入っていましたが、今季は必要無さそうです。
また、ボナベントゥーラの獲得はやや懐疑的だったんですけど、僕が間違ってました。
ゴールにも向かえるし、ゲームのリズムも作れるし、気の利いたサポートにも入れるし、本当にオールラウンダーな選手ですね。
一試合で好きになってしまいました。
ミラニスタに愛されるのも理解できます。
守備陣についてはミレンコビッチが荒めの守備を見せてましたが、あれは最初で締めておこうという気持ちの現れでもあるのかなと。
ペッセッラの代わりを務めたチェッケリーニは全く問題なかったので、ボローニャへの売却はやはり反対です。
バックアッパーにはこれ以上ない人材ですし、ロッカールームの盛り上げ役でもあります。
色んな面で失うのは惜しい。
交代で出た選手だと、ヴラホビッチが完全に迷子になってたのが気になりますね。
オフザボールの動きが良い選手じゃないので、そのあたりの動き方を今季のうちに学んで身につけておかないと来季はありません。
シビアですが、彼なら出来ます。
対戦相手のトリノも昨季とはうってかわってサッカーで勝負してきました。
まだジャンパオロの哲学が完全に落とし込めていないのは分かりましたが、このままいけばシーズン後半にはかなり厄介な相手になっているように予想します。
早めに戦えたのはラッキーでした。
次節はアウェーでインテル戦です。
強豪相手ではありますが、初戦を見ると期待してしまいます。
やっぱりヴィオラは面白くなくっちゃ。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。