大学時代にお世話になった先輩がいましてね。
いつもくたびれたカーゴパンツによれたTシャツ、クロックスのサンダルとハンチング風のキャップ。
酒と煙草とパチスロが大好きで、怠惰が原因で単位落としまくって留年したどうしようもない人でした。
そんな先輩と僕は仲が良く、毎日わざわざ先輩宅の逆方向にあるウチから大学まで車で送り迎えをしてくれてました。
先輩曰く、大学までの道のりに喋り相手が欲しかったのだそうです。
先輩の車ではいつもCDがかかってます。
レンタルしたやつじゃなくて買ったやつ。
音楽の定額サービスを利用しない人なんです。
月に一度か二度くらい大学の帰りに中古のCDショップに行って、CDを何枚か適当に買ってました。
中古とはいえ、3枚も買えばサブスクとさほど変わらない値段になるので、Apple Musicなりなんなり使えばいいのに、と勧めはするのですが、頑なに登録しません。
「ジャケ買いしたCDが意外に名盤だったとかそういう感動がない」と言うんですね。
なるほど、それはちょっと分かります。
音楽の定額サービスってバイキングみたいなもので、なんでも食べられるけど結局好きなものしか食べないんですよ。
音楽って、最初聞いた時はイマイチだなーと思っても、繰り返し聞いてると良さが分かってくるものもあるんですよね。
それってCDじゃないと気づかないよなと思います。
選び放題のサブスクだと、ファーストインプレッションで切ってしまったら、もう二度と手はつけないので。
そういう意味で、先輩はもしかしたら意外に音楽を大事にしてた人なのかもしれないなと思いました。
単位を大事にしろよ。
というのは仕事の帰り道にschool food punishmentを聞きながらなんとなく思い出した昔話で、ここから先の話には何の関係もありません。
ルーカス・トレイラがフィオレンティーナにやって来そうです。
サンプドリアで活躍した小柄なMFです。
体格に似合わぬ体を張った守備が得意な選手で、僕はずっとヴィオラに欲しいと思っていた選手なので、これは良い補強になってくれるのではないかと期待しています。
加えてWGにはサッスオーロのベラルディの噂が上がり始めましたね。
4000万ユーロと言われる移籍金を今季中にヴィオラが払えるとは思えないので、流石に厳しいのではと思ってます。
可能性があるとしたら度々噂されるボローニャのオルソリーニですが、冨安へのオファーに妥協を許さず守り切ったクラブの姿勢を考えれば、こちらも簡単に実現しそうな話だとは思えません。
監督はもう一人即戦力を求めているそうですが、どうなることやら。
さらにほぼ確実とみられていたRSBのザッパコスタが、まさかの目前でアタランタに決まりましたね。
こちらはレンタル、向こうは完全移籍のオファーなので勝ち目ありません。
まぁ仕方ないでしょう。
リローラのマルセイユ移籍が決まったことで、現状本職のRSBはヴェヌーティのみとなります。
ミレンコビッチを右に回してCBを補強すべき、とか、即戦力のRSBを最優先で獲得すべき、とか、色々意見は見られます。
プラデはビッグクラブ所属の名のある選手が好きなので、僕はなんとなくミランのコンティになるのでは...と予想してますが、どうなることやら。
あと、ピャニッチを獲得するなんて話まで出てますが、これは流石にないだろうと。
アムラバト切るのは早すぎると思います。
足元の技術は申し分なく、戦術さえしっかりしていたらゲームメイクに十分貢献できる選手です。
ボナヴェントゥーラに代われるのは彼ですよ。
またリローラと同じ過ちを繰り返して欲しくはないですね。
開幕戦のローマ戦は、退場者が出たことで急遽2トップに切り替わるというアクシデントがありながら、ニコ・ゴンザレスが奮闘してくれました。
見たところヴラホビッチとの相性も良さそうです。
ヴラホビッチの控えはニコちゃんに任せて、サイドにソッティルでも良いかもしれません。
イタリアーノの攻撃的な布陣は楽しいです。
以前オンラインのヴィオラ公式サポータークラブの会に参加させてもらった時に、先輩サポーターの方が「ヴィオラは美しく、攻撃的でなければいけない」と仰ってました。
ヴィンチェンツォ・イタリアーノはまさにそういう監督だと思います。
そして、ボルハ・バレーロ以降失われてしまったエレガンスをカストロヴィッリに、ジラルディーノ以降ピッチに表れていないダイナミズムをヴラホビッチとニコちゃんに示してもらいたい。
そして、アストーリ、ペッセッラと受け継がれてきた腕章をビラーギに責任をもって付けてもらいたい。
かつて同じポジションで腕章を巻いた選手がいましたね。
マヌエル・パスクアルの左足は何度もフィオレンティーナを救ってきました。
ビラーギにもそうなってもらいたい。
メルカートも残り僅か1週間となりました。
良くも悪くもドラマが起こるのはここからです。
SDは信用なりませんが、文句言いながら見守りましょう。
移籍期間がどう終わろうと、最後に笑うのは僕らです。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。