ババカルが移籍してしまいました。
ヴィオラは育成が上手なクラブではありません。
時々生え抜きの良い若手が出て来ますが、他の強豪チームや育成を強みにしているチームと比較するとはるかに劣ります。
そんな中でベルナルデスキと共にセリエAを戦えるレベルにまで上がってきた期待の育成選手でした。
ゲーム内でのポゼッションやチャンスメイクには物足りない部分が大きかったのも事実ですが、控えでも文句を言わずに途中出場の短時間で結果を残してきました。
個人的に先発で使って欲しいと度々言ってきたほどには評価してる選手です。
ベルナルデスキ、ババカル、キエーザのBBCは紫を掲げる者ならば誰しも夢見た光景だったと思います。
残念です。
誰が見ても分かるようにクラブは迷走中です。
1月のメルカートに満足したか?とアンケートを取れば85%くらいは「いいえ」になるでしょう。5%が「はい」、10%が「わからない」です。
過ぎてしまったことは仕方ありません。
僕らは上手い選手を応援してるんじゃなくて、魅力的なチームを応援してるはずです。
魅力ってなんだ?チームってなんだ?メンバーも監督も一気に変わって、それでもヴィオラをヴィオラと呼ぶのは何故なんだ?何がヴィオラをヴィオラたらしめているのか?
そんなことを最近ずっと考えていました。
機会があれば、後日僕の考える答えを書きたいと思います。
ヴィオラサポーターの皆さんも、他サポの皆さんも一度考えてみてください。
答えが出たら、是非教えて欲しいです。
育成を基盤にしていくというチームの方針自体には僕は賛成です。
何故なら、購入可能な即戦力で戦うと、単純に戦力で他の規模の大きなクラブに勝ち目がないからです。
勿論戦術や連携でいくらでも覆りますが、あくまで戦力上の話です。
一方で、育成であればマルコス・アロンソやステファン・サビッチ、ファン・クアドラード、そしてフェデリコ・キエーザのようなヴィオラの規模で購入出来ないはずの選手を戦力として保持でき、さらにその売却によって利益を得ることが出来るからです。
新監督にピオリを迎えるというニュースが流れた時、僕は新チームに適した良い監督だと思いました。
直近のピオリのインテルを評価してましたし、相手に合わせてフォーメーションやメンバーを柔軟に変える、選手の調子を重んじた采配が特徴の監督だという印象を持っていたからです。
同じ事を今言うことは出来ませんが、ピオリを信じていることは変わりません。
今でも、あの時インテルが不調に陥ってピオリを解任したのは失敗だったと思っているからです。
結果として、名将スパレッティを迎えるに至ったことを含めても、です。
一方でSDのコルヴィーノに関しては一定の疑問を抱かざるを得ません。
今季の補強を考えてみましょう。
個人的な評価として、
◎はペッセッラのみ
◯はヴェレトゥとロウリーニ、ガスパル
残りは及第点以下です。
勿論方針は若手主体なので、これから育ってくる若手が主力を担ってくれればこの評価は大いに覆りますが、その前に放出する方が早そうな気もします。
何というか、ポンコツチームという他ないですね。
せめてゼクニーニやロ・ファーゾ、ドラゴフスキの3人は残して欲しいものです。
さて、そんな迷走するチームにありますが、TLにてファンとしてのあり方が議論されてたので、僕もこの場を借りて少しお話ししたいと思います。
不調のチームや選手を状況に関わらずひたすらに支えるのか、評価を一戦一戦変えながら出来の良し悪しを主張するのか、と言う問題です。
結論から言うと、僕は両方当てはまるところはあれど、やや後者側です。
点を取れないストライカーは不要だと言いますし、その選手がバカバカ点を取り出したら放出したらダメだと言います。
典型例を挙げましょう。
少し前までヴィオラに在籍していた選手で、現在アタランタにて活躍中のヨシプ・イリチッチという選手がいます。
彼は調子にムラがあり、絶好調時はキレッキレのドリブルとミドルを披露する攻撃的MFでした。
一方で不調時は球離れが悪く、ポジショニングも連携もまるでダメといった様子です。
そんな選手だけに市場価値はビットコインよりも上下します。
高い時は1000万ユーロを超える噂が立ち、低い時には200万ユーロ程度にもなり得ます。
僕は好調の彼を手放してはダメだと言いましたし、不調時は早く売却してくれと言いました。
僕が見たいのはチームの勝利であってチッチの活躍では必ずしもないからです。
矛盾するようですが、これは選手を信じていないわけではありません。
僕は今のチームで一番好きな選手の一人にアストーリを挙げますが、彼もまた波のある選手なので、悪い時はボコボコに叩きます。
ただ、ピッチに立ったら全力で応援します。
ヴィオラのユニフォームを着て戦ってくれる選手なので。
評価は結果です。
僕らは選手を叩きますが、これは正しく表記するならば、選手の「パフォーマンス」を叩くのです。
支えるのは同じ。
最後にどこを言及するかと言う観点の違いだと、僕は思います。
僕には死ぬまでに行ってみたいと思っている場所がいくつかありますが、それらのうち、イスタンブールのブルーモスクとクロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園、ドゥブロヴニクにはまだ行ったことがありません。
しかし、リストの中にあるニュージーランドのホビット村とバチカン市国のバチカン美術館、そしてフィレンツェのスタディオ・アルテミオ・フランキには行きました。
花の都フィレンツェは美しく、アルテミオ・フランキで観た選手たちはメッシやロナウドのプレーは出来ないけれど、僕にとって彼ら以上に価値のあるヒーローでした。
一生忘れることはないと思います。
どれだけ負けてもどれだけ迷走しても、僕はヴィオラの心を捨てない。
フィオレンティーナのサポーターを辞めることなんて出来ません。
次こそはヴィオラの勝利が観たい。
僕が応援してるのは常勝軍団でも銀河系軍団でもビッグクラブでもありません。
僕が好きなのはフィオレンティーナですから。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。