アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

フロジノーネ戦

今のヴィオラをそのまま試合にした形。

こんな体たらくなら降格圏にでも沈んだ方が良い。

 

採点はしようかと思いましたが、全く気が乗らないのでローマ戦に続いてパスさせていただきます。

ここ最近のドロー続きは嫌になりますね。

アウェーとはいえフロジノーネ戦は正直2点差以上の勝利で及第点だと思っていたので、このドローは大いに失望しました。

決め手を完全に見失わせた後半途中までのヴィオラ守備陣は見事と言っても良いかもしれません。

ただ、問題は攻め込まれてきてからより一層エリア内を堅めるあまりその手前からやられてしまったことです。

1年かかって築いたゾーンがあっさりやられましたね。

今まで何やってたんだとイライラします。

 

良かった点が全くないかといえばそうでもありません。

僕が観た中で評価できそうな点はいくつかありました。

 

まずはベナッシ。

得点している選手は自信を持ってゴールに向かいます。

敵にブロックこそされてもキエーザ以外にペナルティエリア枠付近から狙う選手はベナッシ以外にいません。

得点シーンも難しい角度でしたが、しっかり枠に入れてきました。

常にボールを受けて狙えるポジショニングを意識してるというのが何より大きいですね。

ゴールを狙える位置に自分で持っていけるように切り込める場所で貰おうとするキエーザとはタイプが違いますね。

 

そしてヴェレトゥ。

この試合のヴェレトゥは底で捌くのでなく、果敢に前へ推進を試みる昨季の姿でありました。

マンオブザマッチを選ぶのならばヴェレトゥだと思います。

今ヴェレトゥを失ったらヴィオラはどうなってしまうのだろうというほど中盤のヴェレトゥへの依存度は高いんじゃないですかね。

モンテッラ期のバレロ依存とは形が少し違いますが、全試合を通して最も安定したパフォーマンスを発揮する選手がヴェレトゥだと思うので、そういう意味で安心して起用できる中盤が彼くらいだということです。

スポルティエッロのファインセーブに阻まれましたが、FKも見事でした。

 

最後にビラーギです。

前にも書いたかもしれませんが、代表招集以降パフォーマンスの改善が顕著です。

今季最も成長している選手かもしれません。

かつてのように裏を取られるシーンもかなり減り、攻撃ではキエーザ頼み以外で何かやろうという意思がプレーから伝わります。

対人守備に関してまだまだな部分はありますが、それでも今ビラーギよりもハンツコやオリベーラというのはちょっと考えられないかなと思います。

 

このようにポジティブな点も無くはないです。

しかし、良いもあれば悪いもあるのが世の常で、悪いがデカいから勝てないんですよね。

言うまでもないかもしれませんが、すこーしだけ挙げます。

 

まずシメオネ

論外です。

話になりません。

自信を失ったストライカーほどチームにとって不利益な選手はいません。

ポカするGKやペナ前で取られるCBと同じくらいかあるいはそれ以上に僕は得点の匂いのしないストライカーを評価しません。

FWが決定機を逃してもスコアボードには何も変化はありません。

DFやGKがミスしたらスコアボードが動きます。

だから後者のミスの方が叩かれがちです。

当然ですよね。

でもスコアはそのままでも決定機を逃すって失点と同義じゃないですか。

まぁこれは極論です。

しかし、何度も決定機を逃し続けてゴールどころかフィニッシュの可能性も感じなくなったエースにいつまでも居場所があるかと問われれば答えはノーです。

3トップの中央を任されることの意味をもう一度考えた方が良い。

 

そしてキエーザ

ここから先、全てのチームが対キエーザの守備を敷いてきます。

その上で今日のフロジノーネは良い参考資料になるのではないでしょうか。

得意の深い切り返しの対策として、2人がサイドラインに対して平行に並ぶ形で守られるとそこからの打開策がありません。

カットインを諦めて縦に仕掛け、クロスを上げるのも新しい手ではあります。

最近だとテージョが得意としたプレーですね。

ここでの問題はフィニッシャーがいないことです。

シメオネは前述の通りですし、ピアツァもここまでフィジカル的な強みはさほど見えていません。

今節のようにベナッシが合わせてくれれば良いのですが、ベナッシは中央に構えて横からハイボール受けるより縦に抜け出して守備陣の裏で受ける方がイメージ湧きます。

ではどうすれば良いか、という話なんですが、キエーザが身につけるべきは味方を使うパスですね。

今季始まる前にロマ速さんの企画にてヴィオラの弱点について「強みのWGは個のプレーで完結しすぎてしまうようであれば弱点にもなり得る」と答えさせていただきましたが、今のヴィオラがまさにこれです。

 

色々と話し出したらまだまだありますが、キリがないのでここで止めます。

本気のサポーターは時にアンチより批判的になります。

そろそろ勝って気概を見せて欲しい。

失点覚悟で得点狙いにいって欲しい。

守りに入ってやられるなら最後まで追加点狙いにいってやられる方がまだマシだ。

その為にピアツァやミララス、ジェルソンといった攻撃的な選手を揃えたんじゃないのかと思います。

 

次節アウェーでボローニャです。

ボローニャの試合は今季いくつか観てますが、ここ最近はシーズン序盤と比べ物にならないくらい完成度上がってます。

でも、だからといってここでまた引き分けるようなら欧州なんて早々に諦めてヴラホビッチやソッティルと残留争いした方が良い。

そういう強い気持ちを込めて、次節も僕はForza Violaと言う。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。