フィオレンティーナのメルカート
昨季の有り得ないほどネガティブなメルカートのせいで「メルカート」という言葉に非常にセンシティブになっていることでお馴染みフィオレンティーナサポーターです。
今季も中堅クラブには拒めない額のオファーがクラブの宝に届きました。
報道によると、伊代表のキエーザに届いたオファーは5500万ユーロ+選手2名。
そんな破格のオファーがありますでしょうか。
これをフィオレンティーナは拒否しています。
昨年僕らは4000万ユーロでクラブの10番を泣く泣く手放しましたが、ここまでくるとクラブの本気を感じます。
他にもヴェレトゥやシメオネにも普段なら売却するレベルの高額のオファーが届いていました。
新チームを守るための昨季の売却パフォーマンスだったのであれば、結果論ではありますが、新戦力を連れてきたコルヴィーノとまとめ上げたピオリを評価したいと思います。
W杯で「結果論だ」という言葉がよく見られましたが、サッカーって結果論だと思ってるので。
さて、今回のメルカートの話はそれで終わりではありません。
むしろここからが本題で、CLベスト4の恩恵を受けるローマやナインゴランにポリターノといった選手の獲得に早くも成功しているインテル、CR7の獲得が現実味を帯びてきているユヴェントスらの陰に隠れてはいますが、フィオレンティーナもクラブ規模にしては派手な名前が多く噂に上がっています。
まずは既に補強に成功したところから。
最初に加入したのはMSKジリナというスロヴァキアのクラブから若手CBのダヴィド・ハンツコ。
まだ無名の選手ではありますし、戦力に数えられるかどうかも分かりませんが、ここではCBを獲得したということに意味があります。
ヴィオラが深刻なCB不足に陥っているのは明白なので、ここで獲得しておかないと後々オファーを送るときに足元見られる可能性があるからです。
ちなみにハンツコですが、どうやらCBでもSBでもプレーできるみたいですね。
プレースタイルや長所短所は詳細には分かりませんが、188cmある身長とロングフィードには期待出来そうです。
上手く育てていきたいところ。
続いてスポルティエッロとドラゴフスキが完全に信頼を掴みきれなかったGKにフランスの新生アルバン・ラフォンを獲得。
フランスのドンナルンマと評されるGKでポテンシャルは十分。
何より大きいのは、当初1500〜2000万ユーロ程度でメレットを狙っていたのを断念したのが好転して850万ユーロという格安で実力は折り紙つきのGKラフォンを得られたことです。
お金がない中でこれは最高の補強でしょう。
高いセービング能力が魅力のGKは5年契約となっていますが、おそらくそれまでにビッグクラブの引き抜きにあうと思います。
それでも重要なのはそういった選手がフィオレンティーナを選んだということ。
是非ともここで成長して欲しいです。
さて、ここで問題になってくるのは2nd GKです。
ドラゴフスキが残るという話もありますが、僕は正直信頼出来てませんし、即戦力が求められるポジションなだけにバックアッパーには経験豊富なベテランを置きたいのが本音です。
個人的な理想はドラゴフスキをレンタルか買い戻し契約付けて放出してラフォン放出のタイミングで戻してくることです。
噂に上がってる選手の中ではソレンティーノがベストですが、なかなか難しいとは思います。
ここは慎重に見守る必要がありそうです。
毎年前線の選手の放出の方でニュースが絶えないヴィオラですが、今年は現実味のある獲得の噂があがってます。
まずはユヴェントスのピアツァ。
主力選手の放出無しには獲得できない程のビッグネームです。
しかしなんだかこれが上手くまとまったようで、現在ピアツァはヴィオラ以外のオファーを全て断っているそうです。
移籍の実現はW杯終了後になるそうですが、楽観視しすぎずに早めに決めて欲しいですね。
セリエ好きの方ならおそらくほとんどの方が知ってるのではと思いますが、新規のサポーターの方に一応紹介したいと思います。
ピアツァはクロアチア代表のサイドアタッカーで、テクニックとスピードが持ち味の期待の若手です。
身長も187cmと十分で、フィニッシュもラストパスも出せる強みがあります。
キエーザ、シメオネと組むトリデンテはキャリアモードやマスターリーグかよって感じで夢がありますね。
さて、探していたLWGには理想的すぎる選手をターゲットに捉えたわけなのですが、さらにもう1人噂にあがっている選手がいます。
僕にとっては始めたばかりのFIFA mobileで獲得するくらいには好きな選手です。
ムラはありますが、テクニックに優れた選手でサイドからのカットインが得意ですね。
ミランにいた頃のデ・シリオを負傷させてミラニスタの反感を買い、SNSで自身を叩いたミラニスタのアカウントをエゴサして片っ端からブロックして回ったというエンターテイメント性に溢れる一面もあります。
さて、続いて問題になってくるのが契約満了で旅立ったバデリの後釜です。
今のところCMFはヴェレトゥ、ベナッシ、ダボの3人が戦力として数えられています。
ここに加わりそうなのがチェルシーからレンタルで出ているパシャリッチです。
危機察知能力はそれほどありませんが、パスやボールコントロールに強みのある選手という印象です。
バデリのようなアンカータイプではないため、同じ使い方は出来ません。
ただ、現状ヴィオラにいないタイプのMFなので獲得する価値は大いにあります。
せっかく良いトリデンテを揃えてもパスを供給する選手がいなければ意味がないので。
アンカーの位置で使える選手で名前が挙がっているのはスポルティングCPのロドリゴ・バタグリアですかね。
チームで3番目の出場試合数を誇る選手ですが、イマイチどんな選手かは分かりません。
データ上ではタックル数が多く、空中戦にも強みがありそうなので守備的な役割を担っていた選手なのかもしれません。
一方でインターセプト数が少ないのが気になるところです。
そのあたりの感度の良さがないとセリエでアンカーはなかなか難しい印象があります。
今のところホットな名前はこれくらいでしょうか。
ロウリーニの放出の話も出ていますが、彼の放出は痛すぎますね。
同じ額で同じレベルの選手を獲得するのは難しいでしょうし、ここは留めて欲しいです。
ビラーギのバックアッパーに噂が立ってないのと、オリベーラやサンチェス等の余剰戦力に放出の目処が立っていないのが一番の不安材料ですかね。
シメオネのバックアッパーはおそらくヴラホビッチ君になるかと思います。
さらにここにゼクニーニやディクス、ヴェヌーティらが加わります。
となると、メルカートが全てうまくまとまったとして、スタメンの平均年齢はさらに若くなります。
おそらくセリエAで最も若いチームになるでしょう。
チームとしてまとまるかどうかが微妙ですが、ピオリを信じることにします。
ピアツァやパシャリッチは現状ポールポジションにいますが、過去の例からも油断は出来ません。
過度な期待はせず、ダメ元くらいの気持ちで見守っていきましょう。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。