ついに後任候補確保に向けて具体的な動きが出てきました。
フィオレンティーナのSDであるコルヴィーノがローマやサッスオーロの元指揮官であるエウゼビオ・ディ・フランチェスコと会談したことをコリエレが報じています。
もし実現すれば大きな補強です。
しかし、ピオリの年俸が1.1M€なのに対し、ディ・フランチェスコがローマで貰っていたのは3M€と、かなり差があります。
間の2M€でなんとか手を打てぬものかと協議中だそうですが、吉報を届けてもらいたいものです。
我々は選手に絡むお金というと移籍金ばかりに目を向けがちなんですが、実際は年俸の方が厄介になってきます。
意図せずともチーム内で順位が決まってきますし、試合に出ずともかかるお金ですし。
移籍金が数千万ユーロと大きな額なのに対して年俸はそれほど目立ちません。
だから「なんだよ300万ユーロくらい払ってやれよ」と思ってしまうのですが、ピオリとディ・フランチェスコの年俸の差額でペッセッラとヴェレトゥの給料が払えると言えばどれほど大きいか分かっていただけるかと思います。
さて、新チームということで、またまたまたまた報じられるのがキエーザの移籍ですね。
いやもう似たような報道読み飽きたので別にいいんですが。
とりあえず色んなクラブがトップターゲットとして本気で狙いに来る選手にまで成長したということですね、キエーザは。
色んなクラブのサポーターがキエーザの名を呼んでます。
最近はもう逆に「キエーザって言うほどの選手か?」みたいなコメントを読むと、「いや分かってないなぁ〜君は。どう考えてもトップターゲットよ」的な気持ちになってきましたね。
あんまり書くと燃え上がるのでやめます。
最近になって思うのですが、ソウザがキエーザをRWBとしてデビューさせたことは何より大きな功績だったのではないでしょうか。
ベルナも確かそうだったと思うんですけど、本当に守備に走るんですよねキエーザ。
後半90分でも死ぬ気かよというくらい走るんですよ。
そしてまた攻めるんですよ。
もし最初からWGでデビューさせてたら、もっと守備サボる選手になってたんじゃないのかなと。
まぁソウザのサッカーでそれはあり得ないかもしれませんが。
そういう意味ではソウザという指揮官がキエーザのデビューにピッタリハマったんでしょうね。
とりあえず最後に申し上げておくのは、僕は、ユヴェンティーノやミラニスタ、インテリスタ、ナポレターノ、その他色々なクラブのサポーター、間違いなくその誰よりもキエーザを愛している日本人なので。
「キエーザ欲しい」の気持ちを1億人ぶん集めたって、僕1人の「キエーザずっとヴィオラにいて欲しい」の気持ちには勝てませんよ。
断言しておきます。
続きましてビラーギです。
アッズーリでも定位置を掴み、安定した好パフォーマンスで市場価値はどんどん上がってます。
僕もわりとダメだった頃からビラーギ擁護派だったので、結構好きです。
でもハンツコという優秀な若手が構えていることを考えれば、売却後の心配はそれほどしなくて済むポジションであることも事実です。
大げさに例えるなら、ローマがシュチェスニーの後任にアリソンを確保していたようなものですね。
しかしビラーギのクロスやFKの制度は高く、魅力といえど、ソウザ政権下のマルコス・アロンソ程ではないのかなと個人的には思います。
そのアロンソがプレミアの富豪チェルシーに2300万ユーロ程度で移籍したことを考えると、イタリア人であることを考慮してもせいぜい1500万ユーロというのが良いところなのではないでしょうか。
それからヴェレトゥです。
ヴィオラで万能型のMFとして開花し、今やチームの心臓となりました。
キエーザ、シメオネ、ムリエルあたりがどうしても注目されてしまうヴィオラにあっては、他サポからすれば「誰よそれ?」的な選手だと思います。
でも、上手いですよ。
判断も早く、サポートのポジショニングも的確で、パスや足元の技術もあります。
何より戦術理解度が高い。
多分どこに行っても一定の水準でプレーできるのかなと思います。
しかし、ナポリで定位置が確保できるかといえば、僕はそうは思いません。
バックアッパーとして控えに留まるか、プロビンチャ相手に出てくるターンオーバー要員になるかと思います。
ローマの方がまだ可能性はあるでしょうか。
前線や守備陣との相性は悪くないように思います。
ミランが最も輝ける場所になるかもしれません。
ゲームメイクの際のビリアの負担を減らせますし、パケタやバカヨコ、ケシエとスタイルも被りません。
でもミランがCL出場権を狙うのでなく、CLで結果を残すことを目標としているのであれば、ヴェレトゥよりもさらに1つ上のレベルの選手を狙いに行かなければならないのではないかと思います。
最近はメルカートのインフレにより、選手につく値札はどんどん上がっています。
これによって我々はどうしても贔屓目で見て過大評価をしてしまいがちになります。
僕は出来る限り意識して、自チームの選手の見積もりをする時は公平な目で見るようにしていますが、まぁ間違いなく出来ていません。
その前提を踏まえた上でヴェレトゥの正しい市場価値を吟味するとすれば、ヴィオラで絶対的な選手と雖も2500万ユーロくらいではないでしょうか。
続いてミレンコビッチ。
夏には赤いマンチェスターからの関心も報じられましたね。
セルビアの巨壁はまだ21歳と若く、対人に定評のあるCBです。
特に大きな移籍報道はありませんが、次のメルカートで札束を積まれても不思議ではないでしょう。
とはいえ、夏に噂された5000万ユーロというのは、将来性を考えてもとんでもないぼったくり価格です。
今のパフォーマンスに将来性を考えれば2000万ユーロくらいじゃないかなと思います。
こうして見積もりを続けていくと、誰を売って誰を残すべきなのか考えやすくなっていきます。
当然優秀な選手を獲得するためには相応の金が必要です。
そしてヴィオラにはそれがありません。
つまり一定の放出はやむを得ないということです。
それがキエーザになるのかビラーギやヴェレトゥ、ミレンコビッチになるのか、それ以外になるのかは分かりません。
とりあえずディ・フランチェスコが監督に決まれば、相性の良さそうなミララスは残してくれそうですね。
メルカートなんていうものは大嫌いなんですけど、そんなこと言って目を背けてもいられません。
冬の獲得で早くもアイドルとなったムリエルも、メルカートで得た選手です。
別れもあれば、出会いもあります。
そのどちらにも金がかかるというのが困ったものですね。
品のない一期一会まで時間はあります。
それまでに、最後にピオリの元でまた勇敢なヴィオラを見られることを祈っています。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。