アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

はじめましてとさようなら

カストロヴィッリの新天地が決まりました。

ラツィオです。

ライトブルーのユニフォームが少し似合いそうだと思ってしまったのが悔しいのですが、怪我に泣いてきた彼の今後のキャリアに成功と無事を願います。

 

フィオレンティーナの10番と言えば、おそらく多くの人がマヌエル・ルイ・コスタだと言うでしょう。

それからアドリアン・ムトゥアルベルト・アクィラーニらの名前も上がるでしょうか。

今となっては憎き名でしかありませんが、ベルナルデスキが10番を背負うことになった時、僕はフィレンツェにとって、まさに理想の選手だと思ったのです。

まさか嬉々としてユヴェントスに移籍していくとは思いませんでしたけども。

 

それから10番のユニフォームはエイセリック、ピアツァ、ボアテングと、ほぼ戦力とは言えなかった選手たちに、ある種呪いのような形で引き継がれていくのですが、この呪いを浄化したのがカストロヴィッリだと思っています。

アルテミオ・フランキで紫色の10番を背負うテクニシャンは芸術の街に相応しい選手でした。

ずっとフィレンツェで見てたかったよ。

 

また、長く最終ラインを支えたセルビアの雄、ニコラ・ミレンコビッチもプレミアへと発ちました。

対人守備が強く、開幕戦でやたら点を取るイメージを新天地でも変えずにいてもらいたい。

毎季移籍の噂は絶えませんでしたが、昨年に契約を延長したのはフィオレンティーナでやっていくのだという覚悟の表れだったと思ってます。

しかし、残念ながらヴィオラで描いていた成長曲線は数シーズン前とは比べものにならないほど緩やかなものになってしまいました。

彼にとってもクラブにとっても、環境を変えるのが吉であったと思います。

それをノッティンガムに的確に見定められて、随分安く買い叩かれてしまったのが残念ではありますが、どうせ出て行くなら「今では有り得ないバーゲンだった」と言わせてもらいたいものです。

 

また、彼らだけでなく、ヴィオラの中盤を支えてくれたリーダー、ボナヴェントゥーラや、ガーナのダイナモ、ダンカンもチームを去ることになりました。

どちらもまだまだAでやれる実力はあると思います。

昨季の前半はボナヴェントゥーラとニコで戦っていたようなものでしたし、アッズーリ選出も頷ける活躍ぶりでした。

EUROもボナヴェントゥーラ呼んでたら勝ってたと思うよ。

結局1試合も観なかったけど。

 

この人員整理により、なんとMFのレギュラークラスがマンドラーゴラただ1人になりました。

レンタルバック組やプリマ組はいますけども、戦力となり得るかは怪しいところです。

 

監督もイタリアーノからパッラディーノにバトンタッチし、新たなサイクルを始めようという今季のはず。

今思い出しても腹が立つ昨冬の馬鹿げたメルカートを会見で詫びて、改善を約束したフロント陣ですが、今のところ補強には疑問符だらけです。

 

まず数が足りて無いMFに補強がありません。

新監督で大幅にメンバーも変えてるのに、補強の遅れが原因でシーズン序盤不調なんてことになったら目も当てられませんよ。

それから、最も失敗の許されないCFに最も心配な選手を最悪の取引先から馬鹿げた値段で連れてきました。

モイズ・ケン。

約1500万ユーロの投資を大批判したことを撤回させる活躍をお願いします。

 

ミレンコビッチの後釜は光の速度で決まりました。

フランスのレンヌと契約がまとまりかけている様子だったレッチェのポングラチッチを横から強奪。

ミレンコビッチの移籍金をそのまま横流しした形になります。

濃いめの顔が格好いいのと名前が可愛いです。

ポングラちゃん。

DFリーダーになっておくれ。

 

また、ボカのDFヴァレンティーニの加入もほぼ内定しているような感じです。

契約が切れる冬の加入になるのか、移籍金を払ってこの夏に加入するのかで揉めている様子。

パッラディーノが3バックを望んでいるようなので、枚数は多いに越したことはないですよね。

コムッツォとルッケージではやや不安です。

 

あとホットな名前は、監督のモンツァでの教え子コルパーニ、ウディネーゼの残留に交換したスロヴェニアのロヴリッチですかね。

ベティスのMFカルドーソやコパ・アメリカで活躍したパルメイラスのMFリオスの名前もありますが、獲得にはかなりの資金が必要になるため、難しい気がしますね。

謎にロカテッリの名前も出てますが、まず来ないでしょう。

アルトゥール方式のワンシーズンレンタルなんて話もありますが、ヴィオラにとって何の意味もないのでやめて欲しいです。

 

サッスオーロのトラストヴェットやヴォルフスブルクのヴランクスはずーっと報じられてますけども、この手の報じられ方は来たことないですね。

ずっと名前が出てる選手は基本的に来ません。

ポングラチッチやケンのように、本当にくる選手は突然名前が出てきたと思ったら次の瞬間にはすぐ移籍が決まるものです。

 

喫緊の課題はMFが不足しまくっているのと選手の売却がまるで進んでいないことです。

正直、カストロヴィッリと契約延長出来ず、「失敗は許されない」と言った後にケン連れてきた時点でかなり辟易してるので、もう現時点で今季への期待値は過去一下がってます。

フィオレンティーナは好きですが、フィオレンティーナのフロントは大嫌いなんですよね。

良い意味で期待を裏切ってくれるといいのですが、もはやそう思うことも出来ないくらいメルカートに興味が失せてます。

全然ワクワクしないんだよな。

 

ま、そんなわけで、冷めた目でニュースを眺める日々です。

でもなんかヴィオラだけじゃなくて、今季のメルカートはどこもパッとしませんね。

そんなことないですか?

まぁこれからか。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。