アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

点の取り方なら俺が知っている

リーグ戦3連敗。

格下相手にも勝てぬまま順位はズルズル落ちていってそろそろ昨季の地獄が見え隠れする頃。

指揮官にも疑問符、選手のモチベーションも心配になります。

昨季と比較して今のヴィオラの選手層を否定出来るサッカーファンなんていないと言い切れるほど潤っているはずなのに。

 

足元の技術に長け、自ら運んで推進できるカストロヴィッリに組み立てのプルガルはセリエでも屈指の中盤戦力。

落ち目のバデリが心配ですが、指揮官からの信頼は厚い。

 

前線は期待の若手が2人と快速飛ばすアッズーリ常連のウインガー、ドイツで全てを勝ち取ったカンピオーネロッソネロで10番を付けた経験豊富な兄貴分、アンダー世代の代表でも結果を残す技巧派WGと最後にレスターからやってきた謎のアルジェリア人、プレシーズンにエジルのようだと称された若き天才。

 

後ろを見てみると、頼れるカピターノ、ペッセッラは相変わらず。

成長を続けるミレンコビッチがいて、経験あるカセレスがいます。

チェッケリーニも残留し、CBもLSBもこなせるラニエリが帰ってきました。

LSBにはインテルからやってきた予想外の戦力ダウベルト、プラデが最初に連れてきたヤンチャなセルビアっ子テルジッチ。

一応両サイドこなせるヴェヌーティがいて、右には本命のリローラも獲得しました。

GKはセービングの鬼ドラゴフスキに、安定感抜群のバックアッパーであるテラッチャーノがいます。

 

誰がこの選手層で13位だと思うんです?

 

点が取れぬままズルズル時間だけが過ぎていき、隙を突かれて失点、そのまま反逆も虚しくホイッスル。

もうそんな展開は見飽きた。

 

今のヴィオラには、サッカーの上手い奴らはいても、点を決められる奴らがいないんです。

決め所がない。

点を取らなきゃ、勝ちはないんです。

負けか、引き分けでしかない。

勝ち点1で上には上がれないんだ。

 

 

しかしね、まだ、いるんです。

点の取り方を忘れてない奴が。

必要なタイミングとポジショニングを体で覚えて知っている奴が。

マルコ・ベナッシは出場機会を制限されてなおも虎視眈々と敵のゴールネットを見据えている。

 

先日行われたコッパ・イタリアチッタデッラ戦。

チームは2-0で勝利しました。

その2点はどちらもベナッシの得点です。

偶然じゃない。

 

16/17にトリノで28試合5ゴール。

17/18にフィオレンティーナで35試合5ゴール。

18/19に同じくヴィオラで32試合7ゴール。

中盤でこれだけ安定して得点しているのは十分評価に値します。

主に右サイドを主戦場にしながら、ある時はこぼれ球を流し込み、ある時は裏に抜けてフィニッシュを迎える。

点を取れる選手ってのは、点の取り方を知ってるんです。

悲しいかな今のヴィオラに点の取り方を知ってる選手はいません。

僕は強いて言うのならボアテングかなと思いますが、彼を活かせるサッカーはしていません。

 

昨季レギュラーだったベナッシが今季ポジションを奪われて、それでも万全の準備をしてきたからこそのコッパでのドッピエッタだったのだと思います。

今その彼を使わずしてなんとしましょう。

「またベナッシか」と言われましょうか。

点取れる選手に点を取らせるのがサッカーだ。

 

プレミア界隈ではルカクが格下相手ばかりに点を取るから雑魚専だとかなんとか言われてますが、ガチガチに守備を固めてくるプロビンチャ相手に得点できるストライカーがいるなら当然ボールは集まるし、ボールが集まれば点も決まるでしょう。

今のヴィオラに、格下相手に得点できる選手がどれほどいましょうか。

いないからこその13位です。

 

次節、相手はアウェーでトリノ

昨季堅守で名を馳せたチームです。

今季はどうやら様々な事情で低迷しているようですが、ベロッティへの縦ポンサッカーでも正直今のヴィオラなら倒せるでしょう。

決め所探して永遠にクロス上げててもトリノから点は取れない。

今までと違うことをしなきゃいけない。

それが出来る可能性があるのは、ベナッシじゃないですかね。

そして彼を活かすためにサイドから翻弄出来る生え抜きの戦士が、リカルド・ソッティルがヴィオラにはいるんじゃないんですかね。

 

ちなみにトリノの現状に関してはDinoさんが分かりやすくブログにまとめていらっしゃったので、勝手に掲載させていただきます。

なんか昨季のヴィオラともダブる感じで少し心配になりましたが、なんだかんだトリノはまだ10位にいますからね。

giapponegranata.hatenadiary.com

 

 

キエーザとモンティエルも練習に復帰してると聞きます。

リベリーは負傷しましたが、このままリベリー頼みのサッカーをしてても先なんてあるわけがないです。

リベリーは戦術の一部であるべきで、戦術そのものであってはなりません。

 

コッパの経験を活かして4-3-3でいくのなら、何か変化はあるかもしれません。

というか、変化がなければこのチームはここまでです。

 

現時点での僕の希望フォーメーションを貼っておきます。

実現はしないと思うので、あくまで予想でなく希望です。

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とにかく、僕は現フォーメーションとメンバーに可能性が見出せない以上、今ベンチに座って出番を待ってるメンバーに期待します。

昨季と同じに終わるのか、それとも前進した姿を見せてくれるのか。

正念場だぞフィオレンティーナ

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。