アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

クラブと個人

日本人ヴィオラサポーターの方ならお馴染みの翻訳ブログ「メモ帳ですよ」には僕も随分お世話になってるのですが、先日紹介させていただいたロマ速も含め、読んでるとイタリア語を学びたくなりますね。

当然その国の言語を学ぶと得られる情報量は一気に増えますし、ヴィオラのような中小クラブでは日本語のニュースなんてまず入ってきません。

幸い、英語は海外旅行で苦労しない程度には話せるので、Twitterの英語でのヴィオラ応援アカウント、Viola Nationさんのコラムなどはいつも楽しみに読ませていただいてます。

でもイタリア語から翻訳して色々情報をTL上に載せてくれる方々を見てると、自分も!って気になります。

独学で勉強してみようか、、

 

さて、ローマでシックが「ここでベストを尽くすが、数年後により大きなクラブへ」みたいなことを言ってたみたいですね。(誤報?誤訳?の可能性も)

昨年ウチではサルセドが「ここに長くとどまるつもりはない」とか「ステップアップしたい」などと出場機会も確保できてないのに言ってました。

おかげで僕はサルセドのことだけは好きになれなかったのですが、これ、多分僕だけじゃなくて現地のサポーターも似たような人沢山いると思うんですよね。

そこで疑問を投げかけたいのが日本メディアのあり方なんですよ。

ま、日本のスポーツメディアなんてリスペクトのカケラもないゴミクズ揃いなので当たり前といえば当たり前なんですけども。

 

日本のメディアってこぞって海外でプレーする日本人選手に移籍させたがらないですか?

まぁ分かるんですけど。

そっちの方が日本の選手個人のファンは盛り上がりますし。

でも「ビッグクラブに挑戦する気持ちはありますか?」とかなんとか、色々そんなことばかりインタビューで聞くんですよね。

そこで「チャンスがあればトライしたい」といえば、野心的で選手としてはとても良いと思うんですけど、やっぱりクラブを愛し、クラブに所属する選手を愛するサポーターとしてはずっとここにいて欲しいと思うのが正直なところだと思うんですよ。

クアドラードもマルコスアロンソもサビッチも出来ることならずっと紫のユニフォームで見たかったですし。

その気持ちがあるからこそ、この類の質問はとても嫌いで、顔をしかめてしまうんですよね。

 

岡崎がマインツのストライカーだった頃、マインツのファンイベントでは選手たちにサインを求めるコーナーで岡崎のところに一番の列が出来てたんですよ。

日本じゃあまり考えられないですが、現地じゃスーパースターなんです。

そんなファンイベントの中の選手への質問コーナーで、小さな男の子が岡崎に

「ずっとマインツにいてくれる?」

って聞いたんです。

僕はこの場面が忘れられなくて。

岡崎はその問いに、

「可能な限り長くいたい」

みたいに答えたと思うんですけど、やっぱりサポーターは出て行くことより留まることを考えるんですよね。

今で言えば長友を筆頭に、乾、吉田、長谷部らは大きなクラブ愛を表明してます。

そんな選手を応援したい。

 

「日本サッカーの発展のために」とか大それたことを言う人もいますが、僕はビッグクラブからのオファーを蹴り続け、ウディネーゼでキャリアを終えたディ・ナターレがイタリアサッカーの発展に貢献してないとは言えないと思います。

 

この間のサウジアラビアに敗れた試合で吉田が「サウジアラビアにおめでとうを言いたい」と発言したことで炎上したそうですが、海外サッカーファンからすれば何がどうなってるのかさっぱり分かりません。

あまりに当然の発言だからです。

対戦相手をリスペクトし、試合を終えたら勝者を讃える。

スポーツマンシップに則ったピッチ外でのフェアプレーです。

これに「ふざけてんのか」と食いつくサポーターの方が日本サッカーの発展を阻害してると思いますね。

 

色々寄り道しながら話しましたが、つまり僕が言いたいのは、クラブより優先されるべき個人ではないという事です。

ローマのアレゴリーとも言えるあのトッティですら最終的にスパレッティの起用法に理解を示し、ローマはトッティよりもクラブを優先させたのです。

まずはクラブへのリスペクトを。

自チームへ加入するという噂が立つとすぐにWelcomeナントカのハッシュタグとプレー動画を作り出すビッグクラブのサポーターにもこれは学んでほしいですね。

敬意を欠いてる。

賛否両論あると思いますが、僕は紫のユニフォームに誇りを持って、アルテミオフランキで長く戦いたいと思ってくれる選手を応援したいと思います。

 

ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。  

拙い文章読んでくださってありがとうございました。