アルノ川の畔から

セリエA🇮🇹の古豪フィオレンティーナを応援するブログです。ヴィオラ中心に色々書きます。

Live映像が良いんですよ

どうも。

僕は音楽が好きです。

皆さんも好きだと思います。

音楽を聞くとなると、まぁCDやMV、定額のストリーミングサービス等あると思いますが、僕はライブ映像がとても好きです。

そんな中でもとびきり好きなライブ映像を4つ紹介します。

どれも元のCD音源よりはるかに良いです。

 

 

1. 『罪と罰椎名林檎

 

本当はこの直前の熱愛発覚中から見てほしい。

曲の最後にナース服を脱いでこの真っ赤なランジェリー姿になります。

なんというか、表現者の極致ですよね。

罪と罰の完成版。

衣装も立ち姿も歌い方も動きも発声もサウンドも全てが素晴らしい。

今から20年以上前にリリースされた曲だとは思えませんよ。

芸術ですよねもはや。

この格好でよろつきながら歌ってなおも下品に見えないのが椎名林檎という女性の魅力です。

なんでヒールでこんなに動きながら歌えるんでしょうね。

この時彼女は30代後半ですよ。

なんでこんなにも美しいのでしょうね。

「なんで」ばかり出てきます。

椎名林檎のライブ映像のコメント欄はファンの語彙も凄いので、それも楽しいです。

分かる分かるって言いながら読んでます。

 

 

2.  『KIMOCHI』ZAZEN BOYS

 

ベースの吉田一郎が脱退した時のライブ映像です。

向井秀徳のライブ映像はどれも素晴らしいのですが、今回は1つに縛ろうと思ってこれを選びました。

ZAZEN BOYSのカッコよさが全然理解できなんですけど,本当マジでカッコいいんですよ。

何言ってるのか分かんないですよね。

僕も分かんないです。

だって「本能寺で待ってる」って言い続ける曲とか,「ボウルにいっぱいのポテトサラダが食いてぇ」って言い続ける曲とか,そんなのばかりなんですよ。

何がカッコいいのかわっぱり分からない...はずなのに,めちゃくちゃカッコいいんです。

全員で殺しあっているかのような緊張感。

命かけて音楽やってるのが嫌でも伝わってきます。

先ほどの『罪と罰』が歌の極致なら、こちらは演奏の極致です。

向井が吉田にかける「ようやった」という労いの言葉がどれほど重いか。

「貴様に伝えたい俺のこの気持ちを」

そうその衝動はとても穏やかで、尚且つとても荒々しい。

 

 

3. 『ロックンロールは鳴り止まないっ』神聖かまってちゃん

 

ロックンロールってのはイヤホン付けて澄ました顔で聞くもんじゃないんですよね。

一言一言に全身全霊乗っけて歌ってる奴のことをロックンロールって言うんですよ。

何よりピアノが好きですこの曲の。

激しいギターやドラム、ベースの裏でずっと切なく美しく鳴ってるんです。

最近は空前のバンドブームで、綺麗な曲を綺麗に歌って、それをイケてる男女が「あの曲いいよね」なんて言いながらイヤホン分け合って聞いてるわけです。

でもロックっていうのはむしろクラスの隅の冴えない彼女やくたびれたスーツに振るわない営業成績の彼の為のものなんです。

どこか日常に居心地の悪さを感じている奴らがやり場のない感情を吐き出す場所なんです。

これを見ているとそんなことを感じますね。

中盤からの怒涛の叫びに震えます。 

 

 

4. 『残ってる』吉澤嘉代子

 

ここまで紹介したのは非常に動的なライブ映像ですが、最後に静的なものも紹介しようと思います。

吉澤嘉代子はその場の空気全てを飲み込んでしまう歌を歌いますね。

降っている雨すら彼女のためのもののように感じます。

一言を丁寧に歌う姿がどこまでも印象的です。

小さな手の動きや表情、呼吸や間ですら、全てが合わさって歌っているのですね。

この曲の主人公がそのまま彼女であるような錯覚に陥ります。

上の3つとはまた違った意味で聴き入ってしまいます。

『泣き虫ジュゴン』のライブ映像も素晴らしいのですが、この雨と一言歌い終えた後の余韻の連続が圧巻なのでこちらを選びました。

この人のライブ映像見てるといつの間にか目に涙が溜まっていることがあります。

不思議です。

平成と昭和の混在した歌手ですね。

一曲一曲がそれぞれ一つのドラマであり、その主人公を演じるのが吉澤嘉代子という人なのです。

 

 

コロナの影響で外出できず、せっかくチケット取れたライブも延期になってしまった...という声をよく聞きます。

ライブ映像を観ましょう。

ライブじゃ一緒に歌えませんが、ライブ映像なら歌えますよ。

とりあえず上の4つは見てください。

こんな世の中です。

いつもより少し音量上げていこうじゃないですか。

繰り返される諸行は無常。

それでもやっぱり蘇る性的衝動。

まだまだAsobi足りない。