欧州大会は次のステージへ
ECLベスト16を突破し、準々決勝へと駒を進めました。
相手サポーターがウチの選手の鼻を殴って流血沙汰になるという残念な事件も起きましたが、とりあえず結果は快勝。
ベスト8に残ったクラブの中では最もやり易い相手かなと思います。
だからといって勝てる保証はどこにもありませんが。
ただ、ヴィオラにとって有難いのは、苦手なラツィオとスペイン勢のビジャレアルが沈んでくれたこと。
ラツィオは本当に国際マッチに弱いですね。
なんでだろう。
トーナメント表を見ると、こちらの山が
・ニースvsバーゼル
で、向かいの山が
・ヘントvsウェストハム
・アンデルレヒトvsAZ
となってます。
正直、ウェストハムと反対の山なのも追い風です。
ニースも同じくらい油断できない強敵ではありますが、チャンスは十分にあるでしょう。
タイトルが欲しいぜ。
こうなってくると問題は日程です。
ヴィオラの選手層は他クラブと比較して決して薄くありませんが、不安な点は多くあります。
なんせ今日から4月末まででリーグやコッパ、ECLを合わせて10試合をこなさなければなりません。
どこに力を入れて、どこで抜くのか、考える必要があります。
ポジティブな要素は、FWの2人にゴールが生まれてきたこと。
ヨヴィッチもカブラウも一応どちらも使えるのは良いですね。
怪我から復帰したマンドラーゴラも最近得点に絡むいい仕事してます。
アムラバトが調子落としてるので、これも有難いところ。
この先鍵になると個人的に思っているのは4人です。
まず、ビアンコ。
今季それなりに出番を貰っている彼がトップチームの試合に慣れれば、プロビンチャ戦はかなり助かるようになるでしょう。
その素質はあると思います。
それからヴェヌーティ。
テルジッチが控えとしてビラーギをも凌ぐ素晴らしいパフォーマンスを披露しているのに対し、右はドドーが良すぎます。
さすがにドドーを全試合フル出場させるわけにはいかないので、ヴェヌーティが彼の代役をある程度こなせないといけません。
前半戦の出来だと不十分です。
フィレンツェで過ごすラストイヤーになるかもしれない今季、プリマ上がりの維持を見せてもらいたい。
続いてカストロヴィッリです。
ECLでは見事なゴールを見せました。
出場時間を少しずつ伸ばしてはいますが、まだ調子は戻り切っていません。
随所に上手さは見せていますので、怪我前のような攻撃の起点になる活躍を期待したいところ。
最後にソッティルです。
WGにニコがいないと機能不全を起こす今の攻撃で、唯一ニコの役割をこなせるとしたらソッティルだと思います。
事実、シーズン序盤は左サイドから仲間を使った崩しも自力での突破もこなすチャンスメイカーとなっていました。
怪我明けすぐでフル稼働は難しいでしょうが、なんとか調子を戻してタイトルに導いてもらいたい。
以上4人が、今後のキーマンです。
4-2-3-1がハマってきてるので、トレクァルティスタの位置にボナヴェントゥーラとバラク、右にイコネ、クアメで左にニコ、ソッティル、サポナーラ。
その下がアムラバト、マンドラーゴラ、カストロヴィッリ、ビアンコ、ダンカン。
爆発力はないですが、裏を返すとスタメンと控えの差もそれほど大きくないはずです。
控え組の貢献度が最終成績に直結します。
まず今夜のレッチェ戦で誰が使われるか気になりますね。
ここまで何故か公式戦8試合負け無しです。
格上と呼べるのはミランくらいでしょうが、それでもエンポリ以外にきちんと勝ち切っているのは評価に値します。
このまま行けるとこまで突っ切って、タイトルを掲げる姿が見たいものです。
また、CL, ELでもイタリア勢は多く残ってます。
次のベスト8が鬼門とはいえ、CLならトーナメント表の片側にセリエのチームが偏ったことで、決勝にセリエのどこかのクラブが残る可能性は大きくなりました。
ミラン、インテルの復活も見たいところですが、個人的には今季無類の強さを誇るナポリが欧州でもぶっちぎって欲しいです。
その上でELでローマ、ECLでヴィオラが優勝すれば、もうカルチョは北だけのもんじゃありません。
10年前くらいに3位争いしてたナポリが、いつの間にか手の届かない強豪クラブになってしまいました。
イタリアにトロフィーを、フィレンツェに盾を。
いつの日か、フィオレンティーナがスクデットをとることを期待したいものです。
北にも南にも首都にも負けない花の都にきっとなるぜ。
その第一歩になるような今季の終わり方にして欲しいですね。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。