背番号10
背番号って、単なる数字じゃなくて、ある時には固有名詞になり、ある時には形容詞になり、ある時には歴史になる、不思議なものですよね。
僕らにとって13はアストーリであり、ミラニスタにとって3はマルディーニであり、インテリスタにとって4はサネッティです。
どうでも良い話ですが、僕は現役時代に背番号2を着けていたので、今でも2は僕のラッキーナンバですし、2番を着けている選手にはどうしても思い入れが強くなってしまいます。
今季だとドドーがそうですね。
ユニ欲しい。
そうそう、皆さん、ユニフォーム買う時ってネームはどうやって選ばれます?
一番期待してる選手?
一番好きな選手?
一番長く在籍してる選手?
色々選び方はあると思うんですが、僕は毎年悩んでしまうので、そのシーズンの個人的に最も良かった選手や最も印象的だった選手のユニフォームを買うようにしてます。
これにはメリットが2つあって、1つはシーズン終盤だとユニフォームがセールで安くなってること。
もうひとつは見返した時にどういうシーズンだったのかとか、印象的な試合とかを思い出しやすくなることです。
ただ、デメリットも2つ。
1つは、そのシーズンを新ユニフォームで推せないこと。
本末転倒じゃんと思うかもしれませんが、僕はあまりユニフォーム着て応援しないのでこれは問題なし。
もう1つは、活躍した奴がすぐユヴェントスに行くことですね。
はは。
じゃあ今季は誰になるのかという話なんですが、候補は3人です。
1人はニコ。
昨季も活躍しましたが、今季もやっぱり攻撃の核です。
怪我明けで、W杯故に代表に気持ちが向いて注意を受け、冬のメルカートではレスター移籍の噂も出ました。
でもね、やっぱ彼はチームのために走るんですよ。
そういう姿勢が推せますよね。
続いてドドー。
これは背番号2というバイアスかかってるところもありますが、それを抜きにしても彼の活躍は誰も否定出来ないでしょう。
今季のセリエでナンバーワンのRSBだと思ってますし、ヴィオラの歴代でもトップに近い選手だと思ってます。
多分来季かその次くらいにお金のあるクラブに引き抜かれるでしょうね。
その前にユニフォーム買っておきたい。
で、3人目がカストロヴィッリ。
大怪我を克服したこと、(一応)プリマ上がりの選手であること、華麗なプレースタイル、様々要素はありますが、やはり復活の兆しが見えてきてることが大きいですね。
そしてなんと言っても背番号10です。
着けて欲しい選手が着けてくれたなという気持ち。
10番は、サッカー界ではエースや司令塔が着けるイメージのある番号ですね。
近年のヴィオラだと、アクイラーニ、ベルナルデスキ、エイセリック、ピアツァ、ボアテングが背負ってきました。
エイセリックあたりからずっと物足りなさのあった顔ぶれでしたが、カストロヴィッリは文句ない選出です。
まだ今のカストロヴィッリが司令塔、エースとは言えません。
でもそうなって欲しいと一番思える選手ですし、そうなるだろうと期待してる選手です。
昨季、右のインサイドハーフとして立ち位置を確かなものにしようとしていた矢先に大怪我でシーズン終了。
今季も中々コンディションが上がらぬ中、ここにきて本来のポテンシャルを発揮しつつあります。
シヴァススポル戦の最後のゴール、昨夜のインテル戦の体を張った守備と、枠を僅かに捉えなかった内巻きのコントロールシュート。
僕はこういうカストロヴィッリが観たかった。
インテル戦はルカクがフィニッシュ性能を落としてることが勝因として大きかったですが、そのルカクに最後までついていっていたのがイゴールとカストロヴィッリでした。
この2人がルカクの邪魔をし続けたから勝てたのだとも言えます。
あとはもう好調の勢いでモノにした試合でしたね。
カブラウ、ドドー、ボナヴェントゥーラも素晴らしかったよ。
前の記事でも、ヴィオラの最終成績はヴェヌーティ、ビアンコ、カストロヴィッリ、ソッティル次第だと書きましたが、この中で一つ抜け出しそうなのがカストロヴィッリです。
先発であれだけ動けたら、もうコンディションの心配はないでしょう。
ボナヴェントゥーラ、バラク、マンドラーゴラ、アムラバトらとローテーション組んで回せば、どこ相手でもやれそうです。
一方ソッティルはちょっと心配。
昨夜は途中出場で出てきたのに、全く走らず、守備はサボりまくりでした。
ウノゼロの逃げ切りたい展開であの動きぶりはちょっと評価出来ません。
フル出場のカブラウが攻守に走りまくってたのに、その横で歩いてる様子には呆れました。
ニコを見習ってもらいたい。
さて、公式戦の連勝記録を8まで伸ばして、次の相手はコッパ準決勝のクレモネーゼ戦です。
日本時間でその二日後にリーグのスペツィア戦。
順位上で格下相手の試合が続きますから、勢いを止めずにECLのレフ・ポズナン戦に向かいたいところです。
自信を取り戻してきているカストロヴィッリの躍動する姿に期待します。
このまま育って、フィオレンティーナの歴史に名を残す10番の代名詞になっておくれ。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。