離脱者多数の満身創痍とはいえ、難敵アタランタ相手に今季3戦3勝。
こんなに気持ちいいのは一昨年の年末以来ですね。
サパタとムリエルの離脱により、マリノフスキとボガの2トップを組んできたガスペリーニ。
コッパではボガのドリブルにけちょんけちょんにされ、マリノフスキには昨季しっかり殴られてます。
大丈夫かい...と心配しながら迎えたデイゲームでしたが、杞憂でした。
ミレンコビッチはボガを完全に抑え込み、イゴールはラインを乱すことなくビラーギのカバーをこなして見せました。
不調気味だったカストロヴィッリもここ2戦で少しずつ復調の兆しを見せており、ボナヴェントゥーラは流石の安定感でヴィオラのゲームメイクに一役買いましたね。
前線に関しては、文句の付け所がありません。
走って走って走りまくり、ファール受けては立ち上がり、右サイドのスペースを活かして先制のお膳立てをしたニコちゃん。
ワンチャンスをきっちり決め切り、サイドからのボールを何度も収めたピョンテク。
仕掛けどころを見誤らず、何度も好機を生むチャンスメイクの柱となったソッティル。
前半は基本的にボールを保持しつつ、相手の時間帯にはボガやマリノフスキに余裕を与えない守備のつき方で落ち着いた展開になります。
後半相手にペースが出てきて攻め込んできたら、サイドのスピードを活かしたカウンターで狙い通りの先制点。
あとはポゼッションとカウンターをうまく織り混ぜながら敵をいなし続け、終始ヴィオラペースでゲーム終了。
簡単な試合とは言えませんが、完全にイタリアーノがガスペリーニを上回った試合であったと思います。
詳しい戦術解説は他所にお任せです。
今日はミレンコビッチ、イゴール、クアルタの3人が抜群に良かったです。
守備の良さは今季一番かもしれません。
ミレンコビッチの代わりに入ったクアルタが全く遜色なくタスクをこなして見せたのが何より素晴らしかったですね。
また、やはりピョンテクですよ。
ヴィオラ加入後、6試合出場5ゴールと、文句のつけようのない数字を残しています。
この結果が持つ意味は大きいですよ。
ピョンテクが素晴らしいのも勿論ありますが、ピョンテクの個人技で奪った点はほとんどないんです。
ちゃんとピョンテクを活かして点を取ってるんですね。
つまりですよ、ピョンテクの活躍により、ヴィオラは「ヴラホビッチの得点に依存したチーム」ではなく、「ストライカーをちゃんと活かせるチーム」であったと証明されたわけです。
イタリアーノさんお見事ですね。
これにカブラルまでフィットしてきたら、さらにワンランク怖さが増します。
未来が楽しみですね〜。
さて、これでヴィオラはローマを抜いて勝ち点42の7位につけました。
上を見ると、ラツィオが今節残して勝ち点42、アタランタが44、ユーヴェが47となっております。
この辺りまでが射程圏になるでしょう。
一方下位は、ローマが41、ヴェローナが37となってます。
今節ローマとヴェローナが引き分けてくれたのはヴィオラにとってありがたかったですね。
ただ、ヴィオラは他のクラブよりも上位陣との試合を多く残しているため、正直期待値的にはそこまで高くありません。
6〜8位でのフィニッシュが妥当なところでしょう。
ラツィオが調子上げてきてるのが怖いのですが...今月末のナポリ戦の結果に注目したいところです。
その次がホームでヴェローナとなります。
今季のサッスオーロは、実はここまでホームよりアウェーの方が対戦成績が良いんですよね。
なので、そこまで悲観することはないかもしれません。
それより怖いのがヴェローナです。
先を考えると、なんとかこの2戦で勝ち点4以上を獲得したいところ。
逆にここで勝ち点1以下、コッパではユーヴェに惨敗なんてことになると、続くボローニャ戦、インテル戦も勝ち点拾えなくなるかもしれません。
コッパも含めて、最終順位を占う3試合になります。
カストロヴィッリが良くなってきていることや、ソッティルやマレーが着実に成長してきていること、ピョンテクが乗ってること、アムラバトがここにきてフィットしてきたことなど、ポジティブな点は多いです。
2022年カンピオナート初の連勝をここで切らずに突っ切っていきたいですね。
さて、次回の更新は未定ですが、いつもと少し違った形になるかもしれません。
あまり自分のブログでこんなことは書かないのですが、「お楽しみ」と記しておきます。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。