改善点は山のようにあります。
良かったところよりもはるかに悪かったところの方が多い。
しかし僕はこの1勝を誇りたいと思います。
待ち望んだアウェー初勝利です。
苦しみながら持ち帰った大きな勝ち点3は、チームを7位にまで押し上げました。
なんとか後半ロスタイムに命を繋げたサッスオーロ戦ケヴィン・ミララスの同点ゴールが勝ち点1を争う中位にあって大きな意味を持つことになりました。
ライバルの勝ち点3を防いだという点でも大きいですね。
ライブ観戦出来ず、再観戦しましたが随分遅くなってしまったので採点はしません。
内容的にも酷いものでしたしね。
得点したキエーザも、ゴールシーン以外は完封されていました。
もしミランがフルメンバーなら3-1くらいで負けていたような気がします。
しかし、この試合において重要なのは「もし〜であったら」という仮定ではなく、「順位争いしている相手に勝った」という事実のみです。
とりわけアウェーでの勝利に内容は求めません。
以前も書きましたが、重要なのは内容よりも勝ち点3です。
1人だけ言及しておきたい選手がいるので挙げさせて下さい。
新たな守護神アルバン・ラフォンについてです。
試合ごとに目に見えて成長している彼はきっといつか世界でもトップクラスのGKになる。
ミラン戦のMoMは間違いなくラフォンです。
最近は守備陣との連携も取れてきて、相手のシュートを正面に捉えることが多くなってきました。
ハイボールの処理等でミスというミスこそないものの、ヒヤッとする場面がないとは言えません。
フィードの制度もまだまだです。
しかし彼のセービングスキルは既にセリエでも上位に位置すると思います。
ラフォンの恐ろしいところは、それでもなお「完成されたGK」だと思わないことです。
例えば移籍前のネトやタタルサヌの集中力は凄まじく、僕の最愛のGKセバスティアン・フレイもヴィオラ所属時代には彼らにとっての「完成形」であると感じました。
これがトップフォームであると。
しかし、ラフォンはそうではありません。
「若くして完成されたGK」ではなく、「恐ろしいポテンシャルを開花させつつあるGK」なのです。
まだ完全に花開いてはいないと思わせる底知れない才能を感じます。
きっとそう遠くない未来、ラフォンはより上位のクラブへとステップアップを果たすと思います。
その時拍手で送ってやれるように今精一杯応援したいと思います。
さて、次のゲームに目を向けましょう。
次節は26日、ホームにてパルマを迎えます。
昇格組の中でも驚きの強さで欧州大会出場権の争いに加わっているパルマですが、直近の成績は微妙。
今月頭にはミランに逆転負けを喫しています。
さらに後半半ばに退場者を出したキエーヴォに1-1で引き分けると、続くサンプ戦ではカプラーリ&クアリャレッラのコンビにやられて2-0の敗戦、そして前節ホームで迎えたボローニャ戦ではスコアレスドローに終わっています。
パルマが4戦連続で勝ちなしというのはこれが初めて。
12月に入ってから一度も勝利がありません。
とはいえシリガルディ、イングレーゼ、ジェルビーニョのトリデンテが生み出す攻撃は非常に強力です。
僕は真ん中のイングレーゼを高く評価しているので、足でも頭でも点を取れる彼をヴィオラ守備陣がどう抑えるかというのは見所の一つとしてあげたいところです。
それよりも懸念点を挙げるとすれば左のジェルビーニョでしょう。
彼のような一瞬でコースを作って素早いモーションで狙ってくるWGがヴィオラは得意ではありません。
事実、ここ数試合でも前述のようなシュートをラフォンがなんとか防いでいる場面は多くあります。
また、スピードでぶっちぎってくる1人カウンターの相手は足の遅いペッセッラにとって容易ではないでしょう。
おそらくRSBに入るであろうミレンコビッチとペッセッラの守備面での連携が不可欠です。
未だ本調子とはいかないヴィオラにとって、おそらく同格程度のパルマは申し分ない相手。
これをきっかけに復調し、年内最終節敵地でのジェノア戦を良い形で迎えて欲しいですね。
ご意見・ご感想ございましたらコメントいただけると嬉しいです。
拙い文章読んでくださってありがとうございました。